第6話 みんな僕のことを知っているかな?(6)

 でッ、思えば僕は、紫色した彼にまた声をかける。


「お~い! 紫芋けんぴ君~? 皆さんに自己紹介をするのが照れ恥ずかしいようならば? 僕が君の代わりに、皆さんへと説明をしようか~?」


 と、問いかけてみたのだ。


「いや、大丈夫だよ。芋かりんとう。僕が自分自身で皆さん……。そう? この物語を今から読み見てくれる人達へと説明をするから大丈夫だ。芋かりんとうありがとう」と。


 彼は僕へとお礼。そして謝罪も告げてきた。


 だから僕は、自身のしなやかな身体を同一化。見分けもつきにくい頭を軽く振りながら。


「うぅん、別にいいよ~。紫芋かりんとう~。そんなに気をつかってくれなくてもいいからね~」


 と。言葉を返して。


「じゃ、君の特徴などの自己紹介を皆さんに教えてあげてくれるかな~」


 と、告げた。


〈コクリ〉


 すると彼はこのように、自身の頭……。


 そう? 僕芋かりんとうと一緒で、自分自身の胴と首、頭と同一化して、見分けがつきにくい自身の頭を軽く頷き。


「うん、わかったよ~」


 と、言葉を返してきたのだ。


 そして僕へと言葉を返し終えれば。自ら自身の口を開き始めだした。



 ◇◇◇◇◇

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