第18話*武器商人VS第五近衛騎士
「ダダダダダッ!」
「キンッ!、キンッ!」
剣と魔法の異世界に全くと言っていいほど場違いな音が戦場に響きわたっていた。
「Oh,No。AKデハ傷ツキマセンカ」
武器商人であるマルコ・ストロガノフは、ゲリラ兵が良く使うことでお馴染みのアサルトライフルを
しかし、
「貴様のその杖から出る魔法。中々に速いが威力はいまいちのようだな」
「AKガイマイチデスカ?!」
マルコは
「そろそろ、俺からもいかせてもらうぞ」
「?」
それほどの強力な一撃をマルコに対して放ったにも関わらず
「貴様。何か身に着けているのか?」
あまりの痛さに悶絶しているマルコに
「まあいい。次で終わる」
そういうと、
「ぐああああ!.....くそ、なんだ?!」
あまりの衝撃に今度は
「ハァ、メチャクチャ痛カッタデスヨ。防弾チョッキハ、大事デスネ」
マルコは立ち上がり、未だ倒れている
「AKデ無理ナラ、コレハドウデスカ?」
そう言うと、マルコは空中を何か触るものでもあるかのようにいじり始める。すると、マルコの目の前にRPG。ロケットランチャーが出現する。
そして、肩にロケットランチャーを乗せて、
「ファイア」
マルコが引き金を引き、
「ワオ。頑丈デスネ」
ロケットランチャーの直撃を受けたにも関わらず、四肢がバラバラにならずくっついたまま吹き飛ぶ
吹き飛んだ
「ワオ。死ナナイデスカ」
「今のはなかなか聞いたぞ」
口から出た血を吹きながら、
「もう油断をしない」
「鉱物の精霊よ。その不滅の肉体をわが身に宿し、最強の武器となれ。
「オオ。ナイトデスネ」
「行くぞ!」
「ドオオン!」
ロケットランチャーと
「ヤリマシタカ?」
マルコが見事なフラグを立てると、煙の中から
「NoOOO!」
「死ね」
「ぐふ」
マルコは血を吹き出し、
「良き戦いであったぞ。異世界の戦士よ」
「Welcome to my world」
マルコは突然、死にかけた状態で英語で笑いながら言葉を発した。 すると、マルコと
「なんだ?」
体験したことのない事態に
先ほどまでいた戦場とは全く別の長閑な場所に
「ここは!?」
「Hi」
声がしたため、その方を見ると、血だらけのマルコが車いすに座った状態で
「ここはどこだ?」
「ココデスカ?。ココハデスネ、戦場デスヨ」
「何を言っている?」
「ホラ、後ロ。懐カシイデスネ。コノ光景ハ」
マルコは指をさし、
「なんだ、あれは!」
☆
【武器商人、マルコ・ストロガノフのスキルは以下です】
・交渉術
相手の思考を読み取り、自分を信じやすくする
・嘘から出た誠
専用スキルのため確認できず
・気運
専用スキルのため確認できず
・死に際こそ主戦場
専用スキルのため確認できず
「消えた!?」
モニター越しに武器商人の戦いを見ていた千歳は思わず立ち上がった。騎士の槍に武器商人が貫かれたと思えば次の瞬間にはモニターの映像が乱れ、元に戻った時には二人の姿はなくなっていた。
「どこいったの?」
【確認できません】
「え~。何それ」
千歳があきれながら再び席に座ると、モニターは再び乱れた。そして、元に戻るとそこには血を流しながら死にそうな武器商人の姿だけがあるだけで、騎士の着ていた鎧と思われる金属の塊があるだけであった。
「戻ってきたけど、どういうこと?。あの騎士は?」
【確認できません】
☆
「アア!。ドクターヲ、死ニソウデス」
マルコは倒れこみながら、横にある金属の塊の下にある黒い影を見つめいった。
「非常ニ強カッタデスヨ。タダ、嘘ヲツクホドデハ、無カッタデスネ」
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