第16話*勇者VS第十近衛騎士
「どうした、勇者。武器を持たないのか?」
「武器はこの星から出てくるから大丈夫」
勇者である。
「いでよ。伝説の剣。その偉大なる大地の力を僕の手に。召喚・
蓮が魔法を唱えると、地面から蓮の身の丈に丁度合うくらいの大きさの西洋の剣が出現し、連はそれを手に取り、剣道の中段の構えを取る。
「準備は良さそうだな。いくぞ勇者。百連突き」
そして、一ノ瀬蓮は死んだ。
「なんだ。どんな強さかと思ったが所詮は召喚されたばかり、先ほどの竜が特異な存在なだけだったか」
そう言い残し
「バカな。確かに殺した」
驚きの声を出す
「来い!」
蓮の気迫のこもった声に
「いくぞ。百連突き」
再び
「くっ。これならどうだ。
そして、一ノ瀬蓮は死んだ。
「今度こそ、確実に殺した。恐らく先ほどは回復魔法でも使ったのだろうが、こうなってしまってはその回復魔法も使えまい」
「どういうことだ?。これは。死んで蘇るとしても、ここまで瞬時蘇る方法などこの世にはないはずだ。俺は幻でも見せられているのか?」
「幻じゃないぞ現実だ。来い!」
「何なのだお前は!。
蓮はレイピアから発生する雷に対し、
「さっきから、復活のたびに俺の攻撃を防げるようになってるな。今度は復活できないくらい、完全に消滅させてやる」
「天の怒りを代弁せし、雷の精霊よ。我が刃に宿りて敵を消滅させよ。
「えっ!」
蓮が後ろに回り込まれたことに気付き剣で防ごうとするが、
「遅い」
蓮の体にレイピアが突き刺さる。そして、蓮の体から雷が大量に湧き出て、蓮の体がその余りの高熱に耐えきれず、灰となりもろく崩れ去る。
そして、一ノ瀬蓮は死んだ。
「形すら残さぬ我が最強の一撃。さらばだ」
「お前一体。俺は何と戦っているのだ?」
「さっき、今のが最強の一撃であってる?」
「何?」
「その反応は図星みたいだな。ならもういいか」
蓮はそういうと、胸に手を当て言葉を続けた。
「ああ!、千歳ちゃん見てて、ぼくが敵を蹂躙するさまを」
蓮がそう言うと、
「どこに消えた」
「ズバッ」
次の瞬間には
「ああああ!。ど、どこだ!」
「ズバっ」
「あああああ!。なんだぁ。これわぁ」
「ここまで、痛めつければ十分かい?。えっ!?。誰も頼んでないって。なんだ、喜んでくれると思ったからすぐ殺さなかったのに」
「はぁ?、誰と話して」
混乱する
「お前がたいして強くないせいで、面白くなかったとさ。もう死ねよ」
次の瞬間には
☆
【勇者、一ノ瀬蓮のスキルは以下です】
・七星属性魔法適性
熱、水、鉄、土、雷、光、闇の魔法の才を得る。
・剣術の多才
どんな剣術に対しても免許皆伝を得れるほどの剣術の才を持つ
・幸運
運が普通の3倍良い
・魅力
相手が自分にたいして好意的になりやすくなる
・星の申し子
専用スキルのため確認できず
・七転び八起き
死の淵から蘇るたびにステータス上昇
・強くなってニューゲーム
専用スキルのため確認できず
千歳は勇者の戦いを見て思った。
(あいつは不死身かっ?!)
千歳は今、安全な室内の中で、モニター越しに戦いを見ていた。その様子を客観視した千歳は思う。
(なんか、世界観ぶち壊してる気がするけど、まぁいいか)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます