中華風が好きな方には読んで頂きたい一作。
筆者様が大人向けと言われるように、ゆったりとした世界観を白髪の少女と共に彷徨い旅をする。そんな心地になる。
登場人物の一人一人の息遣いが聞こえるような描写に、多くの登場人物に感情移入してしまう。
主人公である白麗は口がきけない。しかし、巧みな文章に中で、感情豊かな彼女は我儘で、お転婆で、時に恋もして、周りの人たちが振り回されて賑やかしい。
その中でも特に、白麗のお世話をしている満姜さんは私の推しでもあります。
いつも甲斐甲斐しく白麗に一番振り回されている彼女の姿は、母でもある。
現在(2024年4月)、筆者様が執筆されている『義を見てせざるは勇なきなり』では主人公の彼女は明朗快活で白麗の我儘で暴れつ姿にも負けていません!
三児の母で、時には子を守る姿は勇ましく、時に母の慈愛に満ち溢れた人。
多くの魅力あるキャラクターに溢れるお話で、まだまだ続きもあるとの事。
オススメです。
明千香さまの壮大な中華奇譚を紹介します。
中華小説初心者の挫折ポイントは、漢字が多くて、
慣れない中華専門用語、読み進めるうちに
疲れてしまうことが多いですが、
この作品は長いお話でありながら、読みやすく、
スッと中華の世界観に浸れます。エッセイでも
中華ファンタジーのことを書かれていますが、
その知識量に驚かされます。それに説明が簡潔で分かりやすいです。
物語は興荘という男を中心に始まります。
興荘は「不老不死で真白い髪の少女」の噂を耳にします。
時は経ち、二人は出会うことになりますが、
目をひく美しい少女で言葉をほとんど発しない。
言葉を理解しているのかも分からない。
でも周りの人々は笛を吹く彼女に魅了され翻弄されます。
シリーズは③で完結します。
明千香さまは微エロを強調していますが
シリーズ②からではないかと思います。
微エロというのは難しいですよね。
わたしにはそのような表現ができません( ´∀` )
でもこの筆力の持ち主ですので、大人の女性も
愉しんでいただけたらと思います! おススメします(`・ω・´)ゞ
真白い髪の少女、そしてその少女に魅入られる人々が織りなす、本格中華ファンタジーです。
司馬遷の『史記』の講座にも通ったことがあるという作者様のお作だけあって、中華モノにあって欲しい『中華モノならではな要素』がてんこ盛りでした!
そう。
『中華モノならではな要素』がてんこ盛りなんです。
そうするとですね。普通は読みにくかったりしてくるものなんですけど……
この小説は、めちゃくちゃ読みやすい!
多分ですが、作者様がこの小説の世界をご自分でよく理解して書かれてるのではないでしょうか。
それに、ストーリーにも惹き込まれました。
真白い髪の少女がとてもミステリアスなのに可愛い!
彼女が周りの人々を翻弄する姿が、とっても楽しかったです♪
そんなわけで、本格中華ファンタジーが好きな方は勿論、中華ファンタジーは初心者だけど中華らしさが詰まったモノに触れてみたい!という方にも本作はおススメです。
20万字越えを読破したとは思えないくらい、サクッと読めました☆