第12話:妊娠…戦闘、開始
洗い終わった彼をお風呂場から上げてとりあえず体を拭いてから2つある客間の左側の部屋に行こうとしたの。彼ったらタオルで拭いてる時もすっかり気持ちよさそうで、体をプルプル震わせて喉まで鳴らしてたの。その間ずっとニッコリしながら私をガン見して……。いやだこのスケベ!そんなにモデル顔でセクシーボディでツルンツルンのお肌の私を見ないでよ!
彼は部屋まで行く間何回もあくびなんかしたりしてる。疲れちゃったんだね……今日はもう寝なきゃね。と彼をいい子いい子するとまたフー!とか言いながら喉を鳴らしたの。
私は部屋の前まで着くと彼を外に置いて、先に客間に入って部屋をみたの。そういえば部屋ってどうなってるんだろう。多分ここ普段全然使ってなかったし、最後にここに入ったのは元カレにすっぽかされたあの夜だわ。ちゃんと掃除もしてるしと思ってみたら枕の上にとんでもないものを見つけたの。ああっ!ベッドの枕にあれが置いてある!アイツいつも自分で持ってこないから私がアイツにまとめて買ってこいって買わせたやつだ!汚らわしい!私は『オマエみたいなクズはこっから放り投げてやる!』とアイツのものをタンスにあったものも全部集めて窓から放り投げてやったの。
そしたら毛だらけで全身真っ黒な彼が私に何かあったんじゃないかと外からウキー!と私を呼んだの。私は慌ててドアを開けて精一杯の笑顔で彼に「なんでもないの!なんでもないのよ!」ってごまかしたの。でも彼なんかジーッと私を見てるの。何よその目!生意気ね!私な〜んにもしてないんですからね。彼は私をずっとジロリと見てたけどだんだん目蓋が閉じてきちゃって、それでまたあくびし始めたの。
「もう疲れてるのよあなた。今日はいろんなことあり過ぎたしさっさと寝なさい」と言って彼をベッドに寝かしつけたの。そしたらすぐ寝ちゃった。毛だらけで全身真っ黒な体を波打たせながら牙を剥き出していびきかいて熟睡しちゃった。
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