第4話…妊娠…衝撃の出会い! その2
何かいやらしくさわっているっ!痴漢だ!いや変質者だっ!イ、イヤ、ダメ!後ろから襲うなんて許せない!卑怯者!犯されてたまるかっ!
そう思った私はもがきながら身をふりほどいてそいつを怒鳴りつけてやったの。
「女だと思ってナメんなよ!この痴漢が!いい年をして恥ずかしいと思わないの!」
と、私がタンカを切ると、相手はウキーとか喚きながら、両手両足で木に登ったの。なんてすばしっこい奴なの!まるで猿みたい。
コイツぅー、絶対許さないからー!捕まえて警察にしょっぴいてやるっ!と 思って木に登ろうとしてふと見ると、男は哀しい目でアタシを見てた。
目がウルウルしてる……。なんでそんな目でを見つめるのよ!アナタは私を犯そうとした変質者なのに?
私はそのとき初めて彼をマトモにみたの。……異常だった。すっ裸だった!そして全身毛だらけでまるで猿みたいだった。涎垂らしながらバナナ食ってるし……。
でも彼、哀しいほど独りぼっちだった。きっと死にたいほど孤独たったんだ。だからあんなことを……。
警察に連れていくのは止めよう。可哀想すぎる。私決めたっ!彼は私が守ってあげるっ!こんな可哀想な人を放ってはおけないっ!
そう決めた私は木の上にいる彼に手を差し出しながら言った。
「おいで……そんなところにいつまでもいないで……。コッチへ来てよ……怖がらなくていいから」
すると彼は目を剥いて歯をむき出しにして、ウキーッ!ウキーッ!と叫んで私に飛び掛かるなり、左手に被りついてきた……。
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