朝を待つ
星も無き
闇月夜
夢からは
投げ出され
仄暗い
海の底
一人ただ
朝を待つ
人はまだ
繰り返す
過ちは
償えず
繋がらぬ
細い糸
闇の中
消えてゆく
幾つもの
夜を越え
幾つもの
朝を待ち
ひとすじの
光さす
朝をただ
祈るだけ
今をただ
生きるだけ
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夜中、不意に目覚めることがあります。
夢には戻れず、海の底みたいな夜の中に、
一人きり。
今がいつなのか分からないまま
甦る過去に息ができない。
取り返せないものはあるけれど。
それでも…
朝を待つ。
足掻きながら、生きるだけ。
ひとすじの光を、信じて。
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