朝を待つ

星も無き

闇月夜

夢からは

投げ出され


仄暗い

海の底

一人ただ

朝を待つ


人はまだ

繰り返す

過ちは

償えず


繋がらぬ

細い糸

闇の中

消えてゆく


幾つもの

夜を越え

幾つもの

朝を待ち


ひとすじの

光さす

朝をただ

祈るだけ


今をただ

生きるだけ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


夜中、不意に目覚めることがあります。

夢には戻れず、海の底みたいな夜の中に、

一人きり。


今がいつなのか分からないまま

甦る過去に息ができない。


取り返せないものはあるけれど。


それでも…


朝を待つ。

足掻きながら、生きるだけ。


ひとすじの光を、信じて。



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