第5話
『そんなんじゃねぇよ。ってか何もしてないよ』
『うそ、何もしてないなら雪音がこんなに遅く帰ってくるわけないもん』
『あぁそれは僕の家ですごろくやってから帰ったからだよ。あのすごろく滅茶苦茶長くて5時間くらいやってた』
『えぇー!?なんで呼んでくれないのさ。
『お前の連絡先情報は何一つ知らないんだからしょうがないだろ』
『冗談冗談』
『まぁそんなところだとは思ってた』
っと、まぁ呼ぼうと思えば天音ちゃんに呼んでもらったら呼ぶことはできたんだが、そんな考えには全く至らなかった。
『そういやさ、天音に会ったってことはあの手紙は読んだよね?』
『あぁ、あの手紙感うっすい手紙だろ。いかにもお前らしかったよ』
『いやぁそんなに褒められると照れますなぁ』
『別に褒めたつもりではなかったんだがな』
『それで、あの手紙についてなんだけど』
『ん?あぁ、それについては勿論OKだぞ』
『そうじゃなくて!結斗がどこの高校に行くのかなって』
『あぁ、同じ高校だぞ』
『おぉ!よかった!戻ってきたけど話せる人誰もいなかったらどうしようと思ってたから』
『お前なら友達とか秒で作ってそうだけどな』
『にはは。そうかもね。もしかしたら初日で結斗の友達の数より沢山の友達作っちゃうかもね』
『雪音なら本当にやりそうで怖いわ』
『褒め言葉として受け取っておくよ』
『ねーね、そういえば神野高校ってどんな感じの学校なの?』
『といいますと?』
『ほら、例えば、ただの人類に興味がない人が居たり、特殊能力者の集団が居たり、へんてこな部活があったりさ』
どんな世界線だよ。
『残念ながらそういったものはないよ』
『ちぇー』
いや、現実に期待を持ちすぎだろ・・・
『あっ!でもでも、私転校生だし、転校生イベントなら起きる可能性あるよね!』
『さて、雪音の奇想天外な行動の数々についていける男子は一体何人いるのやら』
『ふっふーん、天才とはいつも異端なものなのだよ』
漫画とかなら"ドヤァァァァァ"って効果音でも描かれてそうな感じで言ってきたな。
『あ、そうだ、話変わるけどいい?』
『ん?どうした?』
『明日、私とデートしよっ!』
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