最後の情報戦11 スパイたちの悲鳴
さて、しばし時間が経ちました。
テレビでは芸能人や著名な文化人などがスパイ防止法で捕まる事件の報道が続きました。
もちろんコウメイやヒキコモリーヌたちにも省庁から独自のオフレコ情報がひっきりなしにやってきます。
ここで少し趣向を変えて、捕まったのがどんな人たちでどんなコメントをしているかを出来る限り紹介したいと思います。
ある、コメンテーターは「言論弾圧だ、言論の自由の冒涜だ!!!」と怒鳴りながらカメラ目線で訴えました。
ちなみに彼に欠けられた嫌疑はガチスの情報部に反ガチスのひだまり民の住所などの個人情報を渡し、その後その民が暗殺されたというモノ、そして殺意ある計画と知りながら協力していたという内容でした。
このコメンテーターはその前にもガチスの意に合わない判事の個人情報を引き出してガチス情報部に流し、その後その判事の家族が無残に殺される事件に関与したという嫌疑もかかっていました。
ある大学教授は「ガチス万歳!ガチスよ永遠なれ!!ひだまりなど滅んでしまえ!!!」とわめきながら恍惚の表情を浮かべていました。
彼はガチス情報部が計画した大学内におけるガチスのスパイの居場所を提供する組織の長をしていました。
これとよく似た事例もあり、法曹界のある地方裁判官は「デンゲル万歳!デンゲルは必ず蘇る!!愚かで劣るひだまりの民よ今に見ておれ!!!」と捨て台詞を吐きながら三つ指を立てて挑発しながら高笑いしていました。
彼はデンゲルがらみの裁判で明らかにひだまりの民に対して公平さを欠いた不条理な判決を出し続けていました。
しかし、その点での立証は難しく、彼の罪状はあくまでデンゲル人スパイとの結託とその便宜をはかったという点に絞られていました。
教育や法曹界といったとてもお堅く、知性あるとされる者たちが国家民族主義の洗脳と自国であるひだまりを憎悪する様はコウメイたちにうすら寒い思いをさせました。
彼らの声はまだまだありますが、それは次回のお話で。
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