最後の情報戦3
メディアとSNSの融合の象徴とも言うべき存在であり、時勢に乗ってひだまり政府に反攻的な行動を起こした「コメつき」コウメイが調子を崩しリタイアする中、女性陣がリミッターを解除して?活躍します。
マーズはネットで群衆を煽るのが得意です。
「コメつき」も煽りの才能は天才的でしたが、彼とマーズでは決定的に違う点が2つありました。
一つは「人望」です。
確かに「コメつき」は発想は鋭い!あるいはそう見えるのですが、日常の生活がダークというか好まれませんでした。
金銭問題で沢山の敵を作り、ネットでもよく知られていました。
オールドメディアは相変わらずそうした欠点を見て見ぬふりをして彼を重用していました。
マーズはお金に厳しい主婦たちに向けてSNSで彼の金に対する汚さを法に反しない表現で広めていきました。
また、税金に関しても彼の噂をSNSなどで収集し、その噂の真偽を仲間たちと相談したうえで関係する官僚たちに伝えました。
その結果、主婦層が反発したために彼が出演していたワイドショーなどの番組は軒並み視聴率が暴落、さらに悪いことにスポンサーに対する苦情や問い合わせが殺到、彼をかばうテレビ局や新聞各社の財政に直接攻撃をくらわせることになりました。
税金に関していえば、「コメつき」はとてもずる賢く、税金を合法的に少なくする術に長けていました。
最初、財政を担当する官僚たちも頭を痛めていましたが、若い官僚は柔軟です。
彼の法の穴をくぐる手法を無力化すべく新法の制定をするよう政治家たちに働きかけました。
今や、政治家たちもひだまりのことを考える国益重視のまともな政治家が増えていたため、法の制定はスピーディーに進みました。
そして、そうした法律を施行するというアナウンスがあるたびに「コメつき」は盗賊の如く脱法すれすれの税金対策を行いました。
それ自体が彼の時間と精神力を奪う行為でしたから、確かに行う価値はありました。
「コメつき」とひだりの若い人々との戦いはまだ続きます。
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