デンゲル・・・・
デンゲルで政局の混乱、クーデターが起きた時、ひだまりの国はどうしていたのか?
ひだまりの国は基本ソーラー連邦の同盟国です。
しかし、この時期ガチスやデンゲルの残党が必死の工作活動をしていたために、ひだまりの国でこの大国の争いと外国であるデンゲルに関わらないという空気が醸し出されていました。
これは一般のひだまりの民の声でもあり、ソーラー連邦の妨害を望むガチス、デンゲル派の本音であり、そしてコウメイやヒキコモリーヌやテレスや6人組の望む所でもありました。
「呉越同舟」というのでしょうか。
ひだまりの国の軍事的、政治的、経済的な積極介入を望んでいたソーラー連邦の望みは最小限に抑えられ、当然のことながらその要求に対しても出来る限り参加しないことに成功しました。
この時のテレスとデンゲルの人々の想いは重く複雑でした。
助けられるものなら助けたいが、そんなことをしたら彼らの同胞の多く、つまりデンゲル人がひだまりの国で犯罪や迷惑を犯すことは目に見えていました。
そうなればひだまりの国の治安も乱れ、デンゲル人との関係は最悪なレベルまで悪化、そして内戦ということもあり得ました。
それゆえにテレスたちデンゲル人は涙を呑んで祖国デンゲルの地獄を見ることになります。
ただ、救いがあったのは彼らの想いを忖度してコウメイとヒキコモリーヌが外務省などに掛け合い、テレスの身内や仲間に対して「特別難民」という限定された枠を新設することで救いの手を差し伸べたことです。
その数は数千人、恐らく万には届かなかったでしょうが、それでもテレスたちはひだまりの仲間たちの命を救う行為に感謝しました。
後に彼らの多くは混乱がおさまった母国に帰還することになりますが、それはまだ先の話です。
こうした事情により、ひだまりはこの世界的動乱の影響を最小限に抑えるべく努力しました。
以前のお人よしのひだまり政治家なら莫大な資金援助と、同じく多くの兵を用意してデンゲルの混乱に介入した事でしょう。
しかし、以前にも紹介した通り、ひだまり派の勢力の増大により、以前の常識を覆し、ひだまりにあった外国との付き合い方をするよう変化したのでした。
この話はまだ続きます。
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