メディア保護、監視法とスパイ防止法の中身その2

「スパイ防止法!」この言葉に恐怖心を覚える一般ノンポリのひだまりの民は

多くいました。


何故なら、今までさんざんオールドメディアがこの法律を紹介する時におどろおどろしい音楽と、司会者やコメンテーターがお化け屋敷のお化けよりも怖い顔を演出しながら恐怖を散々煽っていたからです。


そして、ガチスやデンゲルが国家民族主義に暴走していく中、確かにこの法律のせいで狂気の処刑を受けた人々が多くいて、メディアも渋々放送していたという事情もありました。


とはいえ、今やテロリストと化したガチス、デンゲルの残党の暴力を防ぐにはスパイ防止法の運用は不可欠な情勢でした。


コウメイとバグダはあらかじめそうした固まったイメージを覆すべく、若手官僚や味方となったメディアの面々とよく相談、協力してあるメッセージを出すことにしました。


内容はざっくり言うとこんな感じです。

このスパイ防止法は国際社会で常識と言ってもいいほど世界中で施行されており、これがない先進国はひだまりの国ぐらいでした。


そして、この法律の主なターゲットはもはや危険なカルトと化したガチス、デンゲルの原理主義者たちであり、彼らのテロを防ぐための法律である。

なので、一般のひだまりの民にとっては今まで通り生活していただければ、何も変わることのない内容ですのでどうぞご安心ください。


さらに言えば、今までこうした危険なテロリストを野放しにすることでひだまりの一部の善良な民は虐げられてきました。

もう、そうした異常事態を許すことがないようにするのが新生ひだまりの国にとって大事なことではないでしょうか!


最後の「一部の善良な民は虐げられ・・・」の文言はガチスに家族生活を奪われたコウメイや普通の学生生活を脅かす圧力を受けた6人組たちの強い思いが含まれていたことは間違いないでしょう!


上記のメッセージを土台として、ひだまりの国のSNS、メディア、行政がひとつとなってオールドメディアを改革し、ひいてはひだまりの国を改革することとなりました。


そして月日は流れました。

次回からはこの長い物語のまとめに入ります。


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