みんな仲良くできるかな?
ひだまりの質が下がった原因として、メディアの劣化が挙げられます。
今は、スポンサーのガチスとデンゲルが混乱しているため、以前偏向報道をしていた彼らの勢いもずいぶん落ちていました。
しかし、一方で目ざとく世界の状況の変化を読み取るメディア関係者もいました。
フットワークが軽いというか、そうした人々は、ガチス、デンゲルから離れて、ひだまり派、あるいはソーラー連邦派に鞍替えしました。
陣営が変わったとはいえ、頭の中身は変わりません。
今までガチス、デンゲルを褒めたたえて、ひだまりの民を見下していた連中が、単に主語を変えただけで民族を見下す表現自体はほとんど変化しませんでした。
この様子を見て、コウメイたちは以前法律にあった民族に対する憎悪表現に対する違反として、若手官僚たちに厳格に法を適用するように求めました。
最初はメディアの力が大きいため、面倒だという本音を隠さなかった若手官僚たちもコウメイたちに説得されて出来る範囲でやることを約束しました。
それとほぼ同時期に、若手6人組 (久しぶりの出番です) はSNSを通してデンゲルやガチスだけでなくメディアのひだまりに対するかつての横暴を指摘し、世論形成のために情報戦を仕掛けていきました。
メディアの多くにガチス人やデンゲル人がいたとはいえ、それ以上にひだまりの民がいたことも事実ですが、この点での悪行を考えると6人組たちも容赦はしませんでした。
こうして、ガチスやデンゲルに対する憎しみを持つ人々の関心をメディアにも向けさせることで間接的に民族憎悪の火を弱めることが出来ました。
実はこの時、ヒキコモリーヌの発案で若手6人組とコウメイを含めたメンバーでひだまりのメディアに対する一連の作戦をテレスたちデンゲル人の集団に説明しました。
そして、ひだまりの民のデンゲル人に対する非礼を全員で詫びることをおこないました。
内容は今までの非礼を具体的に説明しつつ頭を下げることと、今後もメディアやSNSを使って、罪なきデンゲル人たちにたいしては過去のいきさつは忘れ未来志向で行こうというメッセージを発することを約束するものでした。
さて、みんな仲良く出来たのでしょうか。
次回はこの続きです。
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