補足 登場国家の説明 デンゲル国

デンゲル国

本編におけるひだまりの国の敵対国家であり、外伝でもガチスと共にひだまりの国の支配を目論んでいる。


国家形態は「自称帝政」

細かい点に触れる前にデンゲル国の国民性について説明する。

ひだまりの国に比べて、詐欺や窃盗などの発生件数が10倍超、凶悪犯罪件数が5倍という治安の悪い国家。


国民性も嘘や暴虐を好み、自尊心が強く、不満や悪口を空気を吸うように話し、まとまりが良くない。


歴代の統治者もその点をよく理解していたため、常に外部に敵を作ることでその肥大した自尊心を満足させるように心がけていた。


そうした国民性から正式名称「宇宙大皇帝」という御大層な国家元首が存在するが、他国ではあざけりと共に無視されているため国際的な名称はデンゲル帝国ではなく、

「デンゲル国」である。


政治的な実質的トップは「宰相」であり、現在の宰相は国民の熱烈な支持により選ばれている。

この宰相の関心事は二つあり、一つはガチス統合国との親密な関係である。


彼の視点ではガチスこそが正義であり、なんならガチスに祖国が統合されても大歓迎という本心を持ち行動している。

一方でデンゲル人としての思考も持ち合わせており、最近では相反するふたつの主義の間で神経が不安定になっている状態である。


ちなみにほとんどのデンゲル人にとっては、デンゲル主義こそが唯一無二の正義でありデンゲル人が宇宙の中心と本気で考えている、

それは、長年の民族教育とゆがんだ正義感が融合したためと考えられる。


一方で彼らは学力などはひだまりの民と同等以上に優れており、何か一つの目標を与えると病的なまでに執着して行う長所も持ち合わせている。


彼らの詐術とひだまりを見下したいという歪んだ目標は、彼らの長所と相まって成功をおさめつつあった。


政治、メディア、経済の要衝に自らのシンパを置くため、金、色仕掛け、恐喝、脅迫など多様な方法で行動し、一時は目標を達成したかに見えたが、ひだまりの民の反撃にあい、衰退に向かっている。


テレスとその仲間たちはデンゲル人でありながら、諸外国から見た祖国の問題点を冷静に分析している。

少数ではあるが、デンゲルの荒波にもまれた分思考も深く洗練されているため、ひだまりの民との協力において多大な力を発揮している。



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