かつ丼天ぷら合同さくせん 終結そして・・・

障碍者のインフルエンサーだった男性とその取り巻きたちの終焉が近づいてきました。

今回の作戦には参加しなかったコウメイという、普通の人より少し先が見える人物はこの様子を観察し上記のような感想をこの時抱いていました。


手段として刑事ドラマの若い熱血刑事が場を温め、その後温厚な老刑事がかつ丼を進めながら犯人の心を溶かす作戦。


それとインフルエンサーたちとその取り巻きという少数の上級国民たちの集団をエビに見立て、その周りの衣を丁寧に優しく剝がして両者を隔てるてんぷら作戦は大成功となりました。


ちなみにこの間、障碍者クラスタに働きかけてひだまりの国の世論の分断を工作していたガチス統合国とデンゲル国はこの作戦に対して有効な対策を取ることが出来ませんでした。


いままでのひだまりの民であれば敵と味方、という二つの区分けと同じく2つの大きな意見の対立があり、健常者と障碍者の両者をあおっておけばよかったのです。


いままで常勝だったこの工作を使う機会がなく、かといって新しい策というのも出ませんでした。

ここで一つ明らかになったことがあります。


ガチスとデンゲルは攻撃的な煽りや、人のよいひだまりの民を騙すのは得意ですが、いったん相手が裏をかいた場合には、なまじ今までが順調、連勝、大勝利だったので転換が出来なかったのです。


こうして、ひだまりの国に対して反抗的な傾向がつよかった障碍者クラスタはガチスとデンゲルの影響下からほぼ脱出することになりました。


そして、今まで人員や新聞、テレビなどのメディアによって支援し、資金を大量に投入してきたインフルエンサーとその取り巻きたちはほとんどその影響力を失ってしまいました。


SNSや各種世論調査からそうした傾向を認識するまでしばらく。具体的には約3か月ほどかかりました。


その後ガチスとデンゲルはそれぞれの情報部が分析を行い、この民衆陽動作戦の完全なる失敗を認めることになります。

そして、彼らが失敗を認めた時、この一連の出来事が単なるパソコン内、あるいは携帯電話の中のバーチャルではなく現実に直結することが明らかになります。


これから少し後、ひだまりの国でインフルエンサーたちとその取り巻きが事故にあい・・・

続きは次のお話で・・・




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