かつ丼さくせん その2
前回はネーミングがかつ丼さくせんに決まったことを書きましたが、具体的な説明はありませんでした。
簡単に説明すると、障碍者を集団で見た時に、一部の代表のような存在が教祖のように振舞い、他の大多数の障碍者がそれに従うか黙認した状態になっている。
それを例えばエビの天ぷらと見立ててエビと天ぷらを分断する。
その時下手にエビに直接圧力をかけても逆効果になるかもしれないので一工夫する。
それは二人の刑事がいて片方が怒りんぼで犯人に圧力をかけつつ、もう一人の刑事がそれをなだめてかつ丼を奢る。
そうして犯人を落とすという感じで話がまとまりました。
ここでなんか変な話の流れだな、総思った読者の皆さんはいらっしゃるでしょうか。
そうです。
話し合いはしてるのですが、論理的になんかチグハグなんです。
でも、仕方ありません。
彼らは優秀とはいってもまだ大学生です。
会社での研修も受けていないので仕方がないのです。
さて、こうしてとりあえず話がまとまった後に女傑ヒキコモリーヌとデンゲル人テレスと合流して具体的な詰めの話をしました。
まず、障碍者の代表を気取るインフルエンサーに対して、様々な情報を流す役割はテレスとゴカンとオーベルが担当することになりました。
元々オーベルは正義感が強く、わがままな主張をしてると感じていた相手に対して問題が起きない範囲でのネガティブ情報を提示することは望む所でした。
ゴカンも6人組の中ではオーベルに近い考えだったので一緒というわけです。
それにテレスについては彼や仲間の多くがデンゲル人の為、ひだまりの民に比べて言論の自由の範囲が広い、言い換えるとひだまりの民が言うとアウトの表現でもデンゲル人はOKという場合が多々あったのでこちらの組に入ることになりました。
要するにひだまりの国は外国人には甘い、それを逆手にとった戦術でした。
それとデンゲル人にはもう一つ長所 (?) がありました。
それは彼らの悪口のセンスと表現の多さです。
人を貶したり、怒らせたり、いら立たせたりする技術という点ではデンゲル人とひだまりの民では天と地ほどの差がありました。
こうしてSNSにおける第一部隊が出来上がり、言論戦をすることになります。
その話の前にもう一つの部隊編成について次回お話したいと思います。
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