かつ丼さくせん
さて、ひだまりの民の障碍者達に目を向けた6人組。
オーベルが彼らの中での地位の違いを指摘して、分断することを提案。
その具体的な方法として彼らの中で発言権と持つ人の悪い噂などを流して一般多数の障碍者達との分断をすることを提案。
それに対して、バグダが逆効果とする意見を表明し、いったん考えをまとめるということで会合は解散となりました。
そして次の日の話し合いです。
6人組の内ゴカンとオーベルの男性二人はいわばカルト宗教の教祖のような主要人物のSNSでの批判に賛成の意志を示し、残りの女性であるサン、ムーン、マーズと男性のバグダの計4人は反対の意見でした。
多数決ならここでオーベルの提案は却下ですが、これはガチの話し合いです。
オーベルもゴカンも引きませんし、反対派の意見も意見を全否定しているわけではありませんでした。
ここでゴカンが妙なことを言い出します。
「よく昔の刑事ものドラマで犯人を脅したり怒鳴りつけたりする若い刑事と、その刑事が一通り暴れた後にやさしくたしなめる老刑事が犯人の気持ちをほぐす、あれやったらいいんじゃない」
すこしの時間を置いたのち、賛同の声が上がりました。
女性たちの間では、それなら「いいんじゃないせっけんさくせんとか洗剤作戦の方がいいんじゃない」と本題そっちのけでなんか盛り上がっていました。
一通り女性陣の話が終わり、区切りになったところでゴカンが「かつ丼さくせん」というネーミングを提案しました。
そして男性陣は全員それに賛成しました。
別に狙ったわけではないですがてんぷらとかつ丼という揚げ物が作戦名というのはさすがに相手側も気づかないだろうということで「かつ丼さくせん」は了承されました。
ネーミングの由来ですか?
刑事ドラマの取調室にはかつ丼がつきものです。!!!
それに犯人を落とすのにかつ丼は超有効な戦略兵器なのですよ。
(注意) この話はひだまりの国という架空の国家を主な舞台にしており、現代の日本ではこうした捜査方法は不適切とされており、あくまでドラマでの劇としての表現なので勘違いしないようにお願いします。
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