閑話休題 孫子準備体操編2
日本君がぼこぼこにされたときじゃんけんは大人気でした。
理由は大きく二つ、一つは勝つと沢山の宝物が手に入る、もう一つはとても気分がいいからでした。
日本君はグーは禁止されましたが、負けないように頑張りました。
この時期、日本君をいじめようとグーを用意したりチョキを出したりした意地悪な存在も何人かいましたが、何とか最小限の被害で押さえました。
それを見ていた、以前日本君を最もボコったある存在が妙な正義感と合理的な判断の元、日本君の代わりにグーを出す準備をしてくれました。
おかげで日本君は本気でグーを出す相手とじゃんけんせずに済みました。
それから長い時間を経て、日本君は大金持ちになりました。
よく、金持ち喧嘩せず、と言います。
周りが長い目で見ればあまり得をしないじゃんけんのために時間とエネルギーを使っている間、日本君はじゃんけんをしないようにひっそりとしたり、前に作られたルールを持ち出してじゃんけん大会を断ったり、途中で帰ったりしました。
こうして、日本君はぼこぼこにされたにも関わらず世界で2番目にお金持ちの国になりました。
孫子も言ってます。
百戦して全部勝つより戦わずして勝つ方がよい。
別の兵書では、三十六計逃げるに如かずと言います。
そして、彼を知り己を知れば百戦危うべからずと。
情報戦は悲惨な戦いを避ける上でとても大事なことです。
事実日本君は武器を使い沢山の人の命や財産を奪う戦争を今まで回避することができました。
これは、たとえグーがなくてもチョキとパーをしっかり固め、相手のことを良く知り、そしてその裏、あるいは上手の手段をとれば勝てるということです。
そして、大事なのは孫子のように相手と己を知り、きちんと考えて行動するなら勝つことも引き分けることも争いを避けることも出来るのです。
別に孫子を知ったからと言って戦争する必要はないんですよ。
これとても大事です。
むしろ、戦争を望む存在からどうやってじゃんけんを吹っ掛けられずに済むかを知る大事な情報源なんです。
さて、孫子を知り情報戦を知ること、もっと言えば相手を知り、自分を知ることがとても大事なことをこの話からご理解いただけたと思います。
次の章では、悪い例、反面教師の日本君について孫子を含めてお話したいと思います。
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