若者達による情報戦作戦案1
6人組は大学生、つまり若者達です。
彼らはヒキコモリーヌやテレスから多くの情報を知ることが出来ました。
その多くはSNSやメディアの情報からでは決して知ることの出来ないものでした。
彼らは自分達の安全圏確保のため、そして今の時点では味方と思われるヒキコモリーヌとテレスのために出来ることを考えました。
ヒキコモリーヌやテレスの目標は分かっています。
それは旧勢力とデンゲル人の横暴を止めるために彼らの権力を奪うことです。
そのためにメディアや地方議会や国会を相手に様々なアプローチをしています。
その一方でSNSを中心に若者達を多く含む一般のひだまりの民が旧体制の勢力に飽和攻撃を仕掛けています。
ヒキコモリーヌ達だけでは数が足りず、一般のひだまりの民の今の方法だけでは旧体制の老練な駆け引きで時間ばかりが過ぎてゆく、このままではいけない、何か改善する必要があると考えていました。
実は本編では紹介しなかったのですが、ひだまりの国がかつて戦争で負けた後に世界には2つの強大な国家が現れました。
一つ目は「ソーラー連邦」太陽光のエネルギーおよびそれに付随した技術力を元に勢力を増長させた新興国です。
彼らの技術力とエネルギーと軍事力は一時期世界を席巻しました。
ひだまりの国にデンゲル人を招き入れ、ひだまりの国を弱体化させつつ、不満をデンゲル人に向けさせるよう仕向けた黒幕がこの国でした。
しかし、近年では連邦内部で政治的混乱が起き国力が低下しました。
それと同時にデンゲル人が鎖からはなたれた犬のように自由になり、今度は加減をすることなくひだまりの民に圧力と干渉を加えるようになりました。
つまり、ひだまりの混乱と腐敗の主因はデンゲル人と旧体制派ですがそれまでのストーリーに影響を与えたのはこのソーラー連邦でした。
そして直近ではひだまりの国を新たな番犬にするためにデンゲル人に対する肩入れを一時中止し、ひだまりの国の国力増強を望み、暗躍するようになりました。
ただし、以前のような交渉のキレはなく、味方になる様子があるとはいえ、頼るにはいろいろ不安がある状態でした。
6人組も後から知ったのですがヒキコモリーヌやテレスが旧体制派に変わる勢力をと考えたのも国際情勢の変化を見据えたうえでの行動だったということです。
そして、もう一つこの時デンゲル人以上にSNSで脅威だった集団とその黒幕が存在していました。
次の話で紹介します。
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