テレビ放映戦国大名総選挙その68 織田信長
さて、3回目ともなると織田信長も万全の体制で臨んだようで、緒戦は一揆勢の劣勢状態のまま続々と砦や拠点は陥落していきました。
海上も以前の船不足の経験からきちんと準備をして、海面を埋め尽くさんばかりの船が一向衆を攻撃し殲滅していきました。
こうして、戦線は縮小し、一向衆は5つの城や拠点に集結することになります。
以前の場合、船が足りない、あるいは城が強固で攻めあぐねるという感じでした。
なので、過去2回の戦いでは信長が退却し、その後一向衆の追撃でダメージを負うという流れでした。
しかし、今回は違いました。
信長の絶対許さないという執念が完膚なきまでに発揮されます。
まず、多勢に無勢と思い降伏を申し出た一向宗に一切の降伏を認めず、処刑していきます。
これを知り、また目前で見せられた一向宗門徒はもはや戦うしか道がなくなりました。
それでも、一向宗も考えがあり、偽装降伏という手段を試してみました。
自分達の守る拠点の兵糧がなくなり、戦えなくなったために軍門に下るのではなく退去するという交渉です。
降伏を認めない信長の考えなら、これも許さず皆殺し、そう思った方もいるかもしれませんが意外なことにあっさりその提案を受け入れます。
あれ、信長さん魔王になったと思ったらやさしいのかしら、そう思った優しい読者様!魔王信長は甘くありません。
実は、この偽装降伏は残った拠点に人を送り込むことでさらなる兵糧の枯渇を狙うという実にえぐい目的があったのです。
こうして拠点の数を減らし、兵糧を消費させられた一向宗に出来ることは無くなっていました。
こうして兵糧が尽き、餓死者が多数出る事態となって大勢は決します。
ついに本隊というか、指導者達が信長に必死の降伏を願い出ます。
しかし、信長は断固として降伏を許しません。
追い詰められた一向衆達はなんと裸で抜刀という文字通り捨て身、やけくそな状態で織田軍に突っ込み、織田信長の兄弟を道ずれにして死んでいきます。
資料によると6人の織田の名を持つ武将が3回目、つまりこの戦いで死亡しています。
完全な勝ち戦にも関わらず、このタイミングで身内が大量に殺されたのは信長も計算外だったでしょう。
これで信長は一向衆は最後まで侮ってはならず、決して隙を見せてはいけない存在だと骨身にしみて学んだことでしょう。
魔王信長の真骨頂とも言うべき地獄の舞台が整うことになりました。
次回はその話をしたいと思います。
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