テレビ放映戦国大名総選挙その45 武田信玄
前の章で遠交近攻について説明しました。
遠くと仲良くして、近くを攻めるというものです。
実は今でもこれと似た原理の話があります。
それは新幹線などの話題で出てくる言葉ですが、「ストロー効果」といいます。
大都市とその周りを鉄道などで結び、交通の便を良くすると、大都市に労働力や人員やお金が集まり、相対的に周辺地域が経済的に衰退する現象です。
これを避けるにはいくつか方法があります。
その一つが地域全体を共同体にして、可能な範囲で均等に発展できるようにするというものです。
これは以前九州大河二十年構想というエピソードでも紹介しましたが、九州三国志という企画で鹿児島宮崎大分長崎佐賀をカバーし、加えて立花宗茂と加藤清正の大河ドラマで熊本福岡を網羅する。
さらに先を見るなら、幕末の佐賀藩や長崎、宮崎の伊東氏なども含め、大河ドラマによるそれぞれの地域の知名度の浸透と観光客の誘致を行えば十分成果は上がると考えます。
ただし、この範囲というのはせいぜい九州までで限定すべきです。
なぜなら、あまり広くなりすぎると地方の知名度を上げる効果もぼんやりしたものになりますし、観光客も絞り切れないために魅力を感じなくなる可能性があるからです。
つまり、戦国大河として連携するクラスタとしては九州全土と甲信越で一塊とした方が効率的ではないかというのが私の考えです。
さらに話を広げます。
以前全国大河20年構想というのも紹介していますが、この点も加えておきたいことがあります。
大河ドラマと一口で言ってもいろんなジャンルがあります。
いままで再三お話した戦国時代の大河ドラマ。(どうする家康等)
他にも幕末~維新、そして近代の大河ドラマ(蒼天を衝け等)
鎌倉~室町時代前半の大河ドラマ(鎌倉殿の13人等)
また、別の分け方もあります。
例えば、戦国などの戦をメインにした大河ドラマに対して、文化や芸術や科学などを扱った文系というか太平の世の歴史大河というのもあります。
いままで、九州をメインに甲信越の大河や歴史の大河の話題ばかりでしたが、そうした別の分野の大河も同じようにクラスタとして協力すると面白いと思います。
芸術や文系の分野となれば、今まで大河ドラマであまり扱われなかった東北地方や北陸地方、中国地方や四国地方でも偉人や歴史があり、大河ドラマの舞台にふさわしいお話が出来るでしょう。
さらには神話系の大河ドラマということで宮崎や鳥取などが組むこともできます。
長くなりましたので続きは次回に、武田信玄どこ行ったというご意見もあるかもしれませんが、どうか広い心でご覧になってください。
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