テレビ放映戦国大名総選挙その12 毛利元就
ついにベスト5、ここに選ばれたのは毛利元就です。
権謀術数に優れ、優秀な3人の息子を巧みに差配して中国地方をまとめ上げた人物です。
ちなみに長生きなイメージですが享年75歳と極端に長生きというわけではありません。
また10人ほどの子供がいる子だくさんな家族の長でもありました。
彼の周りには大内氏や尼子氏のような強大でしかも優れた当主がいました。
若い頃の彼はそうした強敵をかわしながら地道に力をつけていきました。
やがて大内氏も尼子氏も代替わりがあり、どちらも明らかに先代当主よりも能力が劣っていたために毛利元就にとっては勢力拡大の好機をなりました。
彼は戦においては敵の裏を欠く奇襲や内部からのかく乱を得意としたようで、その様は戦国一の謀将と称えられました。
この点は多くの専門書や小説があるので、今回は正月にちなんで毛利元就とお酒とお餅の話を紹介したいと思います。
元就はいつも餅と酒を用意し、地下人などの身分が低い者達まで声をかけて親しくしており、家来が旬の花や自家製の野菜、魚や鳥などを土産に元就の所へ訪れるとすぐに対面して餅か酒のどちらかを上機嫌で振舞った。
家来が持ってきた土産はすぐに料理をさせ、酒が飲めるかそれとも飲めないかと尋ね、もし酒が欲しいですと答えたら「寒い中で川を渡るような行軍の時の酒の効能は言うべきでもないが、普段から酒ほど気晴らしになることはない」とまずは一杯と酒を差し出した。
もし下戸だと答えれば「私も下戸だ。酒を飲むと皆気が短くなり、あることないこと言ってよくない。酒ほど悪いものはない。餅を食べてくれ」と下々に至るまで皆に同じようにあげていた」(『吉田物語』)
かれ自身はお酒を健康に良くないものと考えていたようで控えていたそうですが、家臣に対してはこのようにきめ細やかな配慮をして信頼を高めていくように工夫をしていたようです。
彼の頭脳は敵にとっては脅威だったでしょうが、味方にとっては頼もしく、そして暖かなものだったのかもしれませんね。
少し長くなりましたので次の章で毛利元就についてさらに紹介したいと思います。
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