佐土原の島津豊久パートⅢ
さて、2つ前の章では佐土原の島津義久イベントの当日の反応、次はそれを見たフウイのツイッターでの活動を見てきました。
この次は、その後の感想を紹介したいと思います。
まずフウイの感想です。
「予想された中で最大限の成功だった」というのが偽らざる本心でした。
正直フウイは宮崎と島津は相性が良くない可能性があるので、この企画に人がこないいわゆる企画倒れの可能性も30%ぐらいはあるのではと想像していました。
それが、先日も取り上げた通り観光客の反応はツイッターで上々でした。
そしてそれ以上に、500人越えという具体的な数字で企画の成功を表現した関係者もいました。
これが東京やほかの大都市であればピンとこない数字かもしれませんが、「ドリフターズ」というマイナーな(失礼)コンテンツで宮崎の佐土原のような地域では大成功といえる部類といえました。
そして、極めつけの感想は「日置鉄砲隊」の実演をされた方の感想で、「これだけ盛り上がるとは想定外でした」という存外をにおわす言葉でした。
彼らは鹿児島の各地でもイベントにゲストとして参加し演武を披露しています。
そうした彼らをしてこの言葉を引き出したというのはとても素晴らしいことだとフウイは喜びました。
その後、フウイはこのイベントの関連動画や写真、感想を見ていきましたが、以前のような閑古鳥ではなく、二けたのいいねがめずらしくないほどの注目を集めていたことを確認しました。
南九州の片田舎のイベントです。
すごい数字が出たわけではありません。
でも、強風にあおられたろうそくのようにはかないコンテンツが、こうしてしっかり温かい姿を危なげもなく示すことができた。
このことの尊さをフウイは理解していました。
さて、夜ツイッターを見ると日置鉄砲隊のツイートがありました。
その中には鉄砲をメンテナンスする様子が記されており、時間も労力も技術も必要な大変な作業であることが紹介されていました。
彼らは大金を稼ぐための役者さんではありません。
あくまで、地元の歴史的文化を現代に伝えようとしている一般人です。
そうした彼らが、1つの決して長くはないが緊張感漂う演武を成功させるために費やした努力を思うとフウイはこの演武もこのイベントも無駄にしてはならないと固く心に誓ったのでした。
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