第265話 ねこネコ編(7)ねこの派閥

多頭飼いをするとねこに派閥が出来ます。

この派閥は面白いことに外見ですぐに判断できるものではありません。

例えば白ねこが6匹いても、その6匹が全部同じ派閥とは限りません。


逆に外見が違っていても親密になることは多々あります。

派閥を作るうえで最も大きい要素は血族です。

親子、兄弟といった場合は大抵の場合同じ派閥となり仲が良いことが多いです。


ちなみに、まだ慣れていない人が派閥の中の小さなねこや弱いねこをかまっている姿を見ると、派閥の他のねこは心配そうに注意深く見ていたりします。


そして信頼関係を築いて仲良くなると派閥全体で歓迎してくれます。

具体的には足元にすり寄ってきたり、ズボンを爪とぎ代わりにつかったり、肩にポンと上ってきたり、頭の上に乗ることもあります。


ちなみにねことの信頼関係を築く一番の近道は「えさをやること」餌付けは基本です。(笑)

今だと、大流行りしているチュールがお勧めですね。


これであなたもあっという間にねこたちのお気に入りです。

派閥の話に戻りますが、ここのねこやしきでは十年以上前からいる「古参組」とたまたま機会があって拾ってきたり、前の里親さんが生んだ子供を引き取ったりした「外様組」に分かれていて、さらに外様組の中でも派閥が2つに分かれていました。


ちなみに場所取りでもこの力関係が反映していて、古参組は見晴らしの良いところに集団で集まっています。


外様組の強い方は窓際を占拠しています。

そして、外様組の弱い方は隅っこのめだたないところでじっとしていることが多かったです。


ある程度年月が経ち、群れの主の女王様がいるとけんかする機会はあまりありません。

ただ、人間が来ると最初に紹介した「えなこチャン」のように他の猫に取られないように威嚇したりします。


そういう時は両手のうち片方をなついたねこ、もう片方を威嚇されたねこをなでるのに使うといいと思いますよ。





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