第115話 corona wars 4 都城

2020年3月28日時点の話ですが宮崎県都城市ではコロナ感染者はいないとされています。

マスクをする人は多く、またドラックストアーではここ2週間前からマスクがない状態が続いています。


都城市のとある組織では1か月ほど前から車での移動の際、確認の取れない同乗者を乗せないようにという通達があったようで、車に一人で乗る風景が多く見受けられました。


都城の街角BBSといったネットサイトを見ると、コロナに対する警戒が緩いという書き込みがありました。


このこと自体が逆説的に都城でもコロナに注意が向かっている証だと思いました。

コロナウイルスの出現で今まで良いこととされていた現象や考えが逆に望まないものとなる場合が出てしまいました。


例えば、観光客についていえば、都城も含め地方都市はウエルカムな状態でしたが、いまでは切羽詰まった業者を除けば、警戒心を持つようになっている場合が多いと思います。


「霧島」の焼酎で有名な霧島酒造で年2回行われる祭りも今年の春は中止になりました。

他にも数多くの祭りが中止、延期になったようです。


私自身、都城を多くの人に知ってもらい、できれば旅行に来てもらえればといろいろ都城の良い情報を紹介していましたが、今は静かにしていた方がよいのではと考えています。


また、巷では評判のよくない「和牛券」も都城とその周辺で重要な産業である牛肉の生産、販売を考えるとできれば実現してほしいという気持ちもあります。

(著者自身は親せきに業者もいないので直接の恩恵はありませんが都城の景気を考えての思考です)


先ほど述べたように都城でもコロナに対する警戒はありますが、一方で都城はコロナから遠い地でもあります。


地形で見ると人口も多く海外の窓口になる鹿児島市と宮崎市の間にあり、盆地のため人の出入りも少なく、農業と畜産業が盛んなため自給自足もできます。

油断はできませんがコロナ問題に関して言えばとても恵まれた環境です。


海外のニュースを見るとかのガラパゴス諸島でさえコロナ患者が見つかったとのことです。

そう考えると「陸の孤島」と言われる宮崎県のさらに奥地にある都城は安全なのかもしれません。


もちろん、今のままではいずれ都城でも感染者がでる危険性はありますがその時には日本のほとんどの地域で広がっていることでしょう。

それでも、都城の人々は冷静に対処し、パニックになりそうになっても踏みとどまり、みんなで助け合う、そのような町であることを願いたいと思います。    

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