第15話
ここから始まったのは、俺の部屋のアダルトビデオおよびアダルト雑誌探し……
自分の部屋なので、隠してなどいない。
普通に机の引き出しに入っていたりする……
「一……
少しは隠そうよ……」
清空が、そう言ってため息をつく。
「うわ……
痴漢モノもあるじゃない……」
遥ちゃんが、軽蔑の眼差しで俺を見る。
「媚薬痴漢だってー
一、媚薬って何?」
「大人が、飲む薬だよ」
「ふーん」
清空の目も軽蔑の眼差し……
「エッチになる薬よ」
遥ちゃんが、ぼそりと答える。
「エッチになる薬なんてあるのー?
一、サイテー」
「俺は、使ったことないよ」
「信じられなーい」
清空の声が棒読みだ。
「誰に使うんだよー」
「さぁ?」
「とりあえず、わかったこと。
一の部屋には、処女モノはないわね。
素人モノが多くて女優モノが少ない……
ってことが、わかったわ」
遥ちゃんが、冷静に分析を始める。
「一、処女嫌いなんだ……」
清空が、泣きそうな顔をする。
「……いや、処女モノ自体少ないから」
俺は、何にフォローしているのかわからない。
「じゃ、私とエッチする?」
清空が、真剣な眼差しで俺を見る。
「それともテクニシャンな私とエッチする?」
「えっと……」
「君は、誰とエッチするー?
私それとも……」
俺が戸惑っていると遥ちゃんが歌いだす。
「私?」
清空も歌いだす。
「君を惑わす純情――」
2人は楽しんでいる。
この俺を弄んでいる。
なので、俺は、復讐にでることにした。
仲良く肩を並べて歌っている女2人。
俺は、ゆっくりと2人の肩を抱き寄せた。
そして、2人の胸に手を当てようとしたとき……
2人は、俺の手をつねった。
「触るのならどちらか1人に決めてからにしてくれないかしら?」
遥ちゃんが、笑顔で答える。
「そうだよ。
2人の胸を触るなんて男としてサイテーの行為だよ?」
清空の声が低い。
そして、手が痛い。
「それとも3Pが、お好み?」
遥ちゃんが、冗談ぽく笑う。
「いや、その辺は、わかんないや……」
「まだまだ坊やね……」
遥ちゃんは、そう言うと俺の手を握る。
そして、ゆっくりと顔を近づける。
「お姉さんが、色々教えてあげようか?」
「……え?」
俺の体が固まる。
蛇に睨まれた蛙とはこの事だろうか?
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