あとがき
第53話 あとがき「ネタバレ注意」
まず初めに──。
やったー! やったよー! 前編を何とか形として終わらせる事が出来ましたー! 小説の小の字も知らない自分がここまで書けた事に、まず自分で自分を誉めてあげたいと思います。
え? 全然、物語が終わってないって?
「あー! あー! 聞こえなーい!」
……と言う冗談はさておき、ここまでお付き合い下さった方には、本当に感謝を申し上げたいと思います。ブクマをして下さってる方のほとんどは「応援」の意味で入れて下さったのだと、謙虚に受け止めております。
本来ならば、こちらが楽しませないと行けない立場であるにも関わらず、こんなものをブクマしてるの? と恥ずかしい思いをさせてないかと少し不安に思っております。(笑顔)
もう本当、びっくりするぐらい基礎知識がなくてですね。「てにをは」すらいまだ……。なので書き方のエッセイやらお気に入りさんの小説やら、サイトを調べ回りながら執筆してました。ですから数千字で必死ですね。そして最終的な結論は「書くしかない」と言う事でした。
結局、正解がないんだなと思ったのです。
それでも、調べるのは良い事なので隙があれば調べて参考にしようと思います。その上で感じ取ったものを使っていけば良いのかなと思いました。
実際、ここまで書いて見えたものや足りないなと思う事に気づくと言う事が多く、やっぱり「書いてみて初めてわかる」と言う事なのでしょうね、はい。
しかし、何度か諦めそうになったのも事実です(笑顔)
その時にモチベーションになったのは、初めにブクマしてくれた方はもちろん、10万文字越えた辺りで気配もなくポンポンと二つほどブクマを付けてくれたお客さまのおかげだと思ってます。
「ああまだ書いてていいんだな」と、勇気づけられました。改めてお礼を申し上げたいと思います。
もう少し頑張ってみますので、良かったらお付き合い下さい。(笑顔)
さて、ここから先は創作秘話、と言う大層なものでもないのですが、どの様に創作していたのかと言うお話をしていこうと思います。別にそんなの興味ないし聞きたくないよって方は、そのまま閉じちゃって下さい。と言うのも、自分が漫画や映画などのあとがきやメイキングなるものが大好物でして(笑顔)
ああ、こんな感じで作ってたのかとか、こんな風に考えてたのかと見るのが好きなんですね。なので、自分もそうしようと決めてます。
まず設定なんですが、これプロットと呼ばれるものでしょうか? 実はプロットと構成とかその辺の区別が今一つわかってないのですが(笑顔)決まってるのは基本的に最初と最後、後は大筋だけですね。どのくらい大筋かと言うと──。
①蘭祭
②喃国対蘭国
もうほとんど小学生の運動会プログラム並みに大雑把です。
ここまでよく書けたなと(笑顔)なので書いてる時は白紙ですね。その時に考えて話を作ってます。キャラクターも突然出る感じです。清次郎なんてキャラクターは全く考えていなかったです。そこで思った事があって『一つの物語を書こうと思ったら、二つ三つの物語が必要なんだな』と気付かされました。
だいたいこんなシーンで始まって、こんな感じで進んでこんな感じで終わるな。と言うループで作ってます。その為、内容が予定より変わる事も結構あります。その証拠に大きく変わった点が二つありました。
①霧島が女になった。
実はこれ、最初は男だったんです。清次郎すら知らない事実であった。いや作者すら知らない事実でした(笑顔)
と言うのも、このまま戦いが終わると何か風情がないと言うか色気がないと言うか。男の子が勝手に盛り上がってチャンバラして終わる話になるなあと思ったのですね。
……で、少し読み返して霧島を男と断定していなかった。今なら間に合うなと思ったのです。元々、美形のキャラクターだったので違和感はなかったですし(笑顔)ただ問題は自分が上手く扱えるのか? と言う点でした。悩んだ末に面白くないなと思うよりは、チャレンジをしようとして女になったのですが、結果として良かったのかなと思います。その後に続く「凶報」と言う話があるのですが、それが自分の書き方の一つとなった感じもあったので、思い出深いシーンとなりました。
②千里が亜朱と瓜二つ。
これも同じですね。千里はヒロインなんですが、ラスト辺りで亜羽流が千里に固執する理由が弱いなと思ったのです。他の理由もあったのですがそれだけじゃ弱いなと。なので大風呂敷を広げて作った形ですね。これまた先行き不安(笑顔)
この二点は、全く予想外の変更となりました。
そして、ここまで書いて凄く失敗したなと悔やんでる点も二つあります。まずは冒頭です。これは本当に悪い見本なんじゃないかと思います。意図としては、動きのあるシーンから始めようと思ったのですが、中途半端なんですよね。要するにスベってると思うんです(笑顔)
派手に動くのか? 説明したいのか? はたまた物語を進めたいのか? 中途半端だと思うんです。掴みが弱いです。でも最初は二千文字を目標としてて、それもギリギリだったと言う実力不足だと思います。
二つ目は、亜羽流の母親である鬼の亜朱と父親である人間の流生の物語です。ここは後付けだったのかまで記憶が定かではないのですが、とにかく丁寧に描くべきだったと反省してます。実際、今回のラストで絡んできた大事な話となりました。その辺は、次のお話でちゃんと組み入れようと考えてはいます。
と言う風に、書いてみて初めてわかる事が多く、自分自身かなり勉強になったなあと言う印象ですね(笑顔)
意識してる点としては小難しい文章を使わない(使えない)。こんな感じでこういう場面だと言う意味が伝わるように、絵が浮かぶように。この辺りでしょうか?
漫画のような「絵」で見てみたい。映画のような「映像」で見てみたいと少しでも感じてもらえたら良かったかなと思います。
ちなみに難しい文章に悩むよりも、割りきってる所もあります(笑顔)
難しい文章を書ける人に憧れもあるのですが、自分にはそれは無理だなと(笑顔)自分の武器は何処なのかと言う事なのでしょうね。
他の方たちの作品を見て「生きた台詞」を書いてる人だなとか「細かい仕草や描写」が上手いなとか「豊富な知識」だなとか「更新が早い」とか「楽しんで書いてる人」だなとか「面白い」とか、色々と思う事があります。
そうした中で、おそらく自分は「物語」を作るしかない気がするので、そう意識したいと思います。
読んでもらった人に「楽しんでもらいたい」と言う気持ちだけはあるので、そこは良い点なのかなと思ってます。
現時点で、自分は楽しむ事より苦しむ事の方が多いのですが、書きたい話だけはメモ帳に取ってます。
何故書くのか? なんですが、その動機がこんな物語の映画が見たいんだよなと思ったのが最初のきっかけでした。この物語の設定としては王道だと思いますし王道で良いんですと。
ただこんな話です。と触りだけ伝えても、誰も聞いてくれないでしょうから(笑顔)まずは作ってみようと言う動機でした。企画書みたいなものなのかなと。詳細に書けばここは良くて、ここは悪いから要らないと言う目安にもなるので。
なので、モチベーションの維持の仕方は映画の煽り文句の想像と、そこに流れる音楽の想像です。音楽は久石譲さん? いえいえそれも素敵ですが、この作品の世界観は梶浦由記さんのサウンドです。感情と風景が見える素敵な曲が多いと思います。好みです。書くときは無音なんですけどね(笑顔)
最後に──。
人様のは評価なんて出来かねますが、自分のは遠慮なく出来るので出来るだけ客観的に評価してみようと思います。
ストーリー、物語、世界観。○
これだけは自分を信じてあげてないと、書けないと言った方が正しいのかも知れません。そもそもが、こんな物語が見たいなと思って書いてる所もあるので。
キャラクター△
個性はあると思うんですが、生かせてないと言った所でしょうか。
文章×
これは問答無用で駄目だと思います。特に前半辺りは酷いと思ってます。最低限、読みやすいものに書き直さないとなと考えてます。経験不足ですね。
会話×
これも問答無用です。生きた会話を書いてる人との違いがハッキリわかります。
掴み、アイデア×
これも冒頭だけでアウトだと思います。もっと丁寧にやらないと駄目ですよね。冒頭が駄目だとその時点で世界観に入れない気がします。
総評
一応、話はそれなりにつじつまが合ってるようにも見えるが、話が全体的に散らかっていて何の話が大事かわからない。意図的とは言え、ずっとナレーションを聞かされてる感が強い。基礎的な文章の能力アップと設定の甘さを注意。もっと経験をつけて丁寧に考える努力をしましょう。
……なんだとー! じゃあお前が書いてみろーって自分なんですけど(笑顔)自己採点すると、こんな感じでしょうか? でもあくまでこれは自分の思った部分なので、どう感じるかは見て頂いた方に委ねたいと思います。
ただ、地形や物語の設定とか苦手な部分、甘い部分って書いてて初めてわかるものなんだなと思いました。後、やっぱり小説を読んで見ないと行けないなと(笑顔)ただ難しいの読めないのです。おすすめあったら教えて下さい(笑顔)
今回を機に作者が途中で諦めた元の話を公開設定にしようと思いますので、興味のある方はご覧になって下さい。最低限、キリの良い所までは書いてると思います。読み切りみたいなもんだと思ってもらえたら。この話が始まる前の雰囲気はわかると思います。ただ今よりも更に文章が読みにくいと思うので、注意が必要です(笑顔)
ではでは、今後もまた楽しめるような物があれば宜しくお願いします。彩華 司
追加文。
この物語は、四年ほど前から始めて書き上げたものを1からまた手直した作品になります。あとがきの文は当時の気持ちをそのまま残しつつ直したものです。
この作品を読まれた方には、良い悪い、つまらない等の思いがあるかも知れません。ただ一つだけ言えるのは、この作品は自分が現在出せるであろう力を出来るだけ出して作り上げたと言う事です。
視点や人称、誤字脱字など基本的な作法等の間違いも多くあるかも知れませんが、読まれた方がこの物語をどこか心の片隅に残るもの、愛せるキャラクターが居たと思って頂けたら作者冥利に尽きます。最後まで読めて楽しめたよと思って頂けたら気軽に一声掛けて下さると嬉しく思います。
この調子だと続きがまたいつになるかはわかりませんが(笑顔)また見かけた時には宜しくお願いします。
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