第2話 困惑

あの薬(若返り薬)を指示された通りに毎日欠かさず服用。

服用から2週間くらい経ったある日の朝、感じたこともない疲労感に襲われ、会社を欠勤した。

原因は幾つか候補に挙がっていたが、一番有力だったのはいつも服用している若返り薬。


翌日も会社を休んだ上で、薬を購入した薬局に再び足を運んで購入時に薬を勧めてきた薬剤師を呼び出したが、応対した他の薬剤師から衝撃の言葉が告げられる。

「そのような者は当薬局では勤務しておりませんよ?それにお客様が仰っております若返り薬という薬は存在しません。おそらく、混ぜた薬ではないかと思われます。早急にその若返り薬の廃棄を。」

と言われ、あの薬剤師は偽の薬剤師だったことが判明。そして、若返り薬も廃棄処分した。


これで一件落着と思いきや、廃棄処分をした筈の若返り薬が帰宅すると置いてあり、しかも未開封の状態。

家に居た妻に聞くと「あなたが会社に行った数十分後くらいに宅配便で届いたの。」

重要な物は直ぐに開けてくれと前々から伝えていた為、それで届けられたこの箱を開けたらしい。

届けられた箱の伝票には我々のお届け先の名前・住所は記載されているものの依頼主の名前や住所の記載は無く、誰が送ってきたのか分からなかった。


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若返り薬 @noritaka1103

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