第7話

「はっ!」

ジークは、ギルとメイネに無詠唱で魔法を撃つように言って、ギルとメイネは必死に無詠唱で魔法を撃つ練習をしていた。

しかし、ギルとメイネは日頃から詠唱で魔法を撃っていたので、なかなか上手く無詠唱で魔法を撃つことが出来なかった。

「はぁはぁ、魔力が切れた…」

「はぁはぁ、私も…」

ギルとメイネは、魔力切れによって訓練場の地面に座りこんでしまった。

それを見たジークは、ギルとメイネの手を握った。

「どうしたんですか!、師匠…」

「ジークさん!、なにを…」

「まあまあ、いいから」

そして、ジークはギルとメイネの手に自分の魔力を送り魔力を回復させた。

「おぉー!、す、すごい!、ち…力がみなぎってくるー」

「す…すごい…、魔力を渡せるなんて…」

ギルは、ジークから魔力を送ってもらい喜んでいた。

一方メイネは、ジークの魔力を送る魔法に驚いていた。

「よし、練習を再開だな」

「はい!!」

ギルとメイネは、訓練場の地面から立ち上がり、無詠唱で魔法を撃つ練習を始めた。

そして、15分間休みなしでギルとメイネが無詠唱の魔法を撃って、ギルとメイネはまたもや魔力切れになると、二人は地面に座りこんだ。

「もう、無理…」

「限界です…」

「よし、今日はここまでだな」

そして、ギルとメイネは部屋に戻るために立ち上がろうとすると、王城の高台の鐘が鳴った。

「なんだ?」

ジークは、突然鳴った鐘を不思議そうに見ていると、二人は慌てていた。

「どうした?、二人とも」

「はやく避難しましょう、ジークさん!」

「えっ?、なんで…」

「いいから、師匠!」

「わ、わかった…」

そして、ジークはギルとメイネに手を引かれて何処かへ向かった。



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