第4話

「やばい、ここも封鎖!」

ジークは、アザール王国から出られずに焦っていた。

そして、周りの兵士達を警戒しながらアザール王国の中心へと向かった。

「しょうがない、王城の王様とかやらに会って無理やり開けるか!」

ジークは、アザール王国から出られないと思い、国王を人質に取って無理やりアザール王国から出ようと考えた。

そして、十分程屋根の上を走って王城の正門に着くと兵士がジークに気づいた。

「そこのもの!、止まれ!」

「どけ!」

そして、ジークは強い殺気を放って兵士の前を通り正門を素手で殴って壊した。

「うそだろ、この門・・・鋼鉄の100倍の硬さを誇るミスリルだぞ」

兵士達は、腰を抜かしてジークの前から逃亡した。

すると、ジークが壊した門の前にラルドと兵士達と魔法団と王が立っていた。

「はぁー、待ち伏せか」

「ここに来ると思ったよ、ジーク君」

ジークは、剣を持って戦う体制に入り周りの兵士達や魔法団の人達の人数を確認した。

すると、ジークが戦闘体制に入り兵士や魔法団の人達が戦闘体制に入った。

「「まあ、まて」

「君が、あの死神の後継者か」

「だったらなんだ」

「安心したまえ、君に危害は与えない」

「わかりました」

ジークは、国王の言葉を聞いて剣をしまうと兵士達や魔法団の人達も戦闘体制を解除した。

「まあ、立ち話もなんだ、王城に来てくれないか?」

「わかりました、ただし!、何か不穏な動きがあればわかりますよね」

「わかっている」

そして、ジークはラルドと国王に連れて行かれて一つの部屋に入ると、何人かの大人が待っていた。

それを見たジークは、これからなにが始まるのか想像もつかなかった。

「単刀直入に言う、ジーク君の」

「はい?」

「このアザール王国の学園の先生にならないか?」

「嫌です」

国王は、ジークに学園の正式な先生になってもらおうとお願いしようとすると、ジークは嫌と即答されて周りは静まった。

「どうしてかね?」

「俺はまだ十歳なので」

「そうか、なら今年の入学試験を受けて新入生として入学するのは・・・」

「嫌です、試験とかだるいです」

ジークは、いちいち試験など無駄なことをしたくなかったので、そく拒否した。

しかし、国王はジークのような存在をその辺の国に取られては困ると思いなんとかジークをアザール王国の物にしようとした。

「では、試験なしで入るのは?」

「というか、そもそもそこは何歳から入るのとか聞いてませんし、どういう人が入るのかも聞いてません」

「まあ、十歳になった貴族の子と実力のある平民の子が入る学園なんだけど・・・」

国王は、ジークになんの説明もなく学園に入らないかと言ったのを反省して、大まかにジークに学園のことを話した。

すると、ジークはこの世界の常識を学ぶのには良いと思ったのと、友達とかできれば良いなと思った。

「わかりました、試験なしの説明会なしの入学ならします」

「本当か!」

「本当です」

「なら、すぐに手続きを始めよう」

そして、ジークのアザール王国の学園の入学が決定した。

「学生寮でいいかいジーク君」

「はい、あっ!、お金ってどうすれば?」

「それは王家が負担する」

「それは、ありがとうございます」

ジークは、アザール王国の学園の入学まで王城に部屋を借りて入学の日までのんびりとすることにした。

それを聞いていたジークと同い年の王家の男の子と女の子が、ジークのことを扉を少し開けて凝視していた。




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