第3話

ジークは、魔物の群れが接近していると聞いてそんなに慌てることかと思いながらテーブルの上の水を飲んだ。

すると、水を飲んでいるジークにラルドは「ジーク君!、手伝ってくれないか?」と、申し訳なさそうに聞いてきた。

「別にいいですよ」

「ありがとう、恩にきる」

ラルドは、ジークの承諾を得てジークを門の前に案内した。

そして、兵士と魔法団が来て魔物の群れと相対することになった。

「来たぞー!」

「魔法団!、詠唱を開始しろ」

すると、森の中から多数のゴブリンやオーガが現れた。

そして、兵士が魔物達に突撃して魔法団が詠唱を始めると、ジークはお構いなしにゴブリンとオーガの群れに「消えろー」と、炎の超級魔法を放った。

「嘘だ…ろ、一瞬…」

ゴブリンとオーガの群れは、ジークの炎の超級魔法により跡形もなく消えてしまった。

それを見たラルドと魔法団の人達は、口を大きくあけて驚いていた。

「終わったー」

ジークは、ゴブリンとオーガの群れを一掃して久しぶりに超級魔法を使い少しスッキリした表情をして街の中に入ろうとした。

それもゴブリンとオーガの群れは200頭以上いた群れをジークは一瞬にして殲滅させた。

すると、ラルドはジークの肩を掴んで「ちょっといいかジーク君」と、言ってジークを近くの馬車に乗せてラルドと共にジークは街の中に入りどこかへ向かった。

「どこいくんですか?」

「とりあえず、王城まで来てくれ」

「えっ、やだ」

そして、王城に行くと聞いたジークは馬車の扉を蹴破り逃走した。

すると、ラルドは馬車を停めてジークを追いかけた。

「まて、ジーク君!」

「やだねー」

ジークは、他人の家の壁を蹴りながら屋根の上に登って逃走をした。

それを見たラルドは、さすがに追いつかないと思ったので、近くの兵士達に協力を頼んでジークを探すことにした。

「くそー、めんどくさいことになったなー」

ジークは、内心とてもやってしまったと思いながら街の外に出ようとした。

その頃ラルドは、街の門を全て封鎖してジークを逃がさないようにした。



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