武漢で食べた「鴨の首」
以前武漢に一ヶ月ほど滞在したことがあるが、あるゆる食べ物が辛い。
中国のなかでも、メシが特に辛い地域のひとつだと思う。
私が滞在したのは2月から3月にかけてで、とにかく寒かった。
湿度は高く洗濯物がまったく乾かないくせに、乾燥した東京の冬とはまた違った冷たさを感じる。
気密性がない寮に住んでいたので、勉強するにもとにかく手がかじかむ。
しかし、エアコンをガンガン使うと電気代が追加徴収されてしまう(しかも上限に達すると突然ブレーカーが落ちるので100元払うまで何も出来ないらしい)ので、コートを着込んで机に向かったものである。
こんな時期に役に立つのが辛い食べ物である。
私は勉強のお供に湖北省特産「鴨の首」をしこたま買い込んで食べた。
実に辛いのだが、身体の中から温まってクセになるのである。
とはいえ、弊害もある。
これを食べるとお腹が緩くなる。
もちろん辛すぎるからである。
こんなことを聞いたら食べる気が失せるだろうが、これから日本も一層寒くなるだろう。
寒さ対策に「鴨の首」はいかがだろうか。
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