男朋友は撮影師
女子はやたらと写真を撮りたがる。
もちろん写真にこだわりのある男性はいるだろうが、若い女性がことあるごとに自撮りをすることはよく知られている。
確かに思い出を振り返るには写真はもってこいだし、100年後には史料価値くらい付くかもしれないが、何かあればすぐ「撮らなきゃ」となるので、実にマメだなーと思うのである。
しかし、中国の女性はこの比ではない。
観光地に行けば、キャピキャピした大学生から声の大きなおばさんまで、がっつりポーズをキメて被写体になっている。
日本に来る中国人たちが自撮り棒を持っていることが多いゆえんである。
決めポーズだけでなく決め顔もしっかりあるようで、実に慣れたものだ。
日本だと、ある程度自撮りというもの(あるいは自分を「良く見せる」という行為)に抵抗があるような気がするが、中国人たちはほとんど気にする事はない。
自撮りだけではない。
よく見ると、女性たちが橋の欄干に持たれポーズを決めているのと対照的に、男性はずっとカメラを持ち女性の写真を撮り続けている。
だいたいの男性は、被写体である女性の彼氏(男朋友)か旦那さん(老公)のようだ。
どんな年齢の女性でも恥じらうことなく、ポーズを決める。そして彼氏は写真を撮り続けるのである。
このように女性に使役される中国男性であるが、女性は写真の内容にも手厳しい。
もし、背景ばかり強調されていて、自分が写真の隅っこにポツンといるような写真を撮ってしまえば、「直男(気の利かない愚鈍な男)」のレッテルが貼られること請け合いである。
もし中国人の女朋友ができたら、カメラについてしっかり勉強しておこう。
カメラを使いこなせなければ、男朋友は務まらない。
そして、女朋友が美しく映ることを第一にして写真を撮ることである。
間違っても風景を主役にしてはいけない。
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