今日の電車のなかにて

東京の電車に乗っていると、小さい男の子を連れた夫婦が乗ってきた。


男の子は5歳程度と見えて、元気いっぱいで悪くいえば落ち着きがない。とはいえ、(私にとって)耐えられないほど喋り声がうるさい訳でもないし、実際電車内にはもっと大きな声で喋る人がいてもさほどおかしくはない。


しかし、両親(特にお父さん)は少しでも子供が声を上げると、「静かにしなさい!」と厳しい口調で叱るのである。


ああ、なるほど。こういう教育が公共空間では徹底して静かにしようとする日本人の感覚を作り出すんだなーと、妙に納得してしまった。


まあ、正直このくらいの年齢の子が多少騒いだくらいで「絶対に許さない」みたいな空気になってしまうのもどうかと思うし、お父さんも厳しすぎるのではないか。


しかし、このような教育の「連鎖」は、間違いなく「電車内で大きな声を出すやつは絶対に許さない」という規範を日本社会に作り出していると思う。


規範は時に快適さを保障したりもするが、厳しすぎればお互いの首を絞めるだけである。


なんか日本人の習慣に対する説教がましい文章になってしまったが、中国人だったら公共の場で騒ぐ子供をどのように叱るのか(あるいは叱らないのか)ふと気になっただけである。


正直私が中国の地下鉄に乗った限りでは、騒いでる子供を咎めるような空気になった体験はない。


どのラインまでが許されて、どこからが許されないのか。

許されないと判断された時に、どのように叱るのか。ちょっと今後は注意して観察してみよう。そう思っただけである。



もし心の当たりのある方がいれば、ぜひ中国の子供の叱り方などについて教えていただきたい。


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