第5話
超優秀な弟(三次元)との会話に一区切りつけ、近くのコンビニに
ちなみに中途半端な田舎あるあるなんだが、歩いて行ける距離にコンビニが数件ある。昔はあなたとコンビにとミルクマークのコンビニが隣り合ってるところがあったくらいだ。しかもこの距離を田舎の人間は歩かない。そっからそこまでも車で移動する。そして、軽トラックが異常に多い。
いつもならその距離のコンビニまで俺も車を使うのだが、今日は弟のためだから歩く。
目的は2つ週刊少年漫画を定期購入することと、歩く。運動不足解消を目的としているわけではなく自然と触れ合うことが目的だ。
ありがたいことにコンビニは本当に近い。これなら毎日歩くのなんてわけないと思うのだが、たぶん次来るときは車で来るだろう。そんなこんなで漫画とココアを購入。これまた近くの駐車場完備の公園でココアを飲み干ししばらくボーとする。
本当は、このまま漫画を読んでから帰りたいのだが、平日の昼間っから公園に長時間居座ると御時勢的にアウトをもらったらいけないので、弟(三次元)のいる家に帰ることにしよう。
ガチャ
家の玄関を開けるとそこには
そこには
そ、こには
半裸の弟が、、、まあ、珍しくもないけど(三次元だし)
「兄ちゃん!おかえり。はやかったね。」
『30~40分って言ったろ。』
全国の女子の皆さ~ん!半裸のイケメンが落ちてますよ~~!
『また、気分転換にシャワーか?』
「ん」
『ま、俺も気分転換してきたとこだし。』
「コンビニ行ったにしては時間かかったね。」
『歩いて行ったからな。』
「何で?」
『お前のため』
「!!!」
お願いだ弟よ。兄の何気ない一言に無言の感涙はやめてくれ。んで、服きろ。
「てか兄ちゃん。歩いてコンビニ行くことが何で僕のためになるの?」
『んー。正確にはお前のためというか、普段しない話をして疲労した自分の脳にリラックスという名の栄養を与えるためかな?まあ、森林浴に対する研究があるんだけど、そんな都合よく森林はないから近くの田んぼや公園の木陰でリラックスして副交感神経を活性化してきた。気分的に。』
「。。。!」
はいぃぃぃぃ!弟君、なぜ本日2度目の感涙?ワッツ?
「兄ちゃんは、僕を見捨ててなかったんだね!」
ほっとこ
『んで、服着てこい。それからだ。』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます