第2話



贈り物 izw





『おい』



低いトーンの声が室内に響く。魅力が無い、と遠回しに言われた事に苛立つので無視をしようとした。



『おい…っ』



2度目の低いトーンの声が聞こえたと共に、私の腕が掴まれ、彼の部屋のベッドへと連れて行かれる。


反抗のつもりで腕を離そうとするが、やっぱり6歳上の男性の力をなめてはいけない。


今、私の目の前には覆い被さる彼と天井。



『20歳おめでとう』

「…このタイミング?」

『今まで散々お前の我儘聞いてきたから、今度は俺の番』

「…?俺の番、とは?」



何を言ってるんだかさっぱり理解が出来ない。

すると彼は耳元で囁いた。



『 俺からの "夜のお誘い" だよ 』



「…!!」

『今までお前に誘われて何度手を出そうとしたことか。こっちが相当我慢してること知らずに色仕掛けしやがって。』

「…だって、、」

『まあ、もう20歳だし俺の我儘聞いてね』



そう言って彼と唇を重ねた。次第に溶けそうなほど深いキスになっていく。そして彼は器用に私の服の中で手遊びを始める。それがとても擽ったくてピクッと体が飛び跳ねた。



『割ともう出来上がってんだな』

「うるさ、い、」

『はいはい、とりあえず俺からのプレゼント。』






___彼からの贈り物は世界で1番紅くて甘い印。

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贈り物 n. @black__sweet__

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