第4話

もうすぐ、シェンムー3が発売になる。


ついこないだ、スイッチとゼルダの伝説をセットで買ったばっかりなのに。


ゲームって面白いよね。俺が子供の頃にこんなのがあったら学校なんて行ってないよな。


俺は教師だから夏休みがあって、世のサラリーマンに比べれば長い休みが取れる。

一か月ぐらい。


そのうち一週間ぐらいは毎年ゲームだけやってる日々がある。


どこにも出かけずに


ゲームやって


メシ食って


ゲームやって


ねて


おきて


ゲームやって


ねて


の繰り返しで暮らすのだ。


なんと自堕落な生活。


はやくこないかな。夏休み。


「毎日毎日、家に帰ってきてはアニメ見て、ゲームしてるニャ!」


そうそう。まあ、一年中夏休みみたいなもんなのだけれど。



昨日も生徒に、進路の話してて、


おれって、今働いてんだよ。


そう言えば。


これが俺の仕事なんだ。


っていったら、


生徒は俺が働いているようにはゼンゼン見えないといっていた。


理由は、あまりにも楽しそうだから。


連中の頭の中には悲しいことに仕事っていうのはつらいもんだっていう先入観があるんだよね。


そんな先入観を植え付けたのはほかでもない大人たちなんだよな。


楽しくない仕事を無理してやったり。


ほんとは楽しいのに、楽しんでちゃ申し訳ないみたいに振舞ったり。


大人たちが未来に希望をなくすのは勝手だけど


子供の希望を奪うような真似は止めて欲しい。


こどもが大人になることに不安を感じるような世の中なのが残念だ。


かといって俺に出来ることは限られているんだけどね。


「ネコのニボシを奪うような真似も止めて欲しいニャ。」


おまえは黙ってろ!



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