第54話 格納するために

 格納場所の床張りは昨年積雪前に終わらせていますが、その床部分にバイクを置くためには、玄関の段差を何とかしてバイクで入れるようにしなければなりません。


 段差を解消するためには、何らかのスロープを置くことが一番現実的です。あとはどのようなスロープにするかですね。

 最初は木材などでDIYしようかと思ったり、小屋の近所の大工さんに作ってもらおうかとか。しかし、その手のスロープとなると据え置き型となるので、高齢になった妻の両親などは現在ある踏み台的なものより、足腰に負担が掛かってしまうという問題も出てきます。

 ましてバイクの出し入れは、多くても週1~2回と思われるので、出来れば必要な時に設置できるものの方が都合が良いと考えました。

 amazonや楽天などのネットショップで、『バイク』『スロープ』というキーワードで検索すると、出るわ出るわ・・・。

 ただしその多くが、自動車に乗せるためのスロープが多い印象です。バイクは2輪ですから、確かにスロープの幅は30㎝程度でもなんとかなるのだとは思いますが、ウチの場合玄関を入って直ぐに90°左に曲がらなければなりません。

 玄関の奥行きは150㎝程度、対してバイクの全長は2m少々、バイクのハンドルだって90°に曲がるわけでないので、出来ればスロープが斜め左に掛けれれば良いのですが、そんな都合の良いものはありません。

 そうなるとスロープの幅で稼ぐしかないと思い色々検索していると、本来は車いす用らしいのですが、2つ折りで広げると幅が80㎝になるアルミ製スロープを発見しました。さらに耐荷重が400kgと大型バイクでも大丈夫そう。

 長さは150㎝なので本当はもう少し長さが欲しいところですが、そうなると耐荷重も下がってしまうでしょうから、ここは手を打つことにしました。

 まぁ玄関の段差も30㎝程なので、150㎝のスロープを掛けても角度は約10°くらいで済みそうなので、230kgのバイクでも押して上がれそうな気がします。あくまでも現時点では”気がする”だけですけどね(笑)。

 もともとが車いす用なので、スロープ自体がズレて段差から落ちてしまわないように、先端部(段差に掛ける部分)の端2か所にピンが付いているので、玄関の木製かもいにドリルで穴をあけて、このピンでロックして使おうと思っています。

 小屋内においてバイクを保管するために確保した広さは5m×2.5mで、5mの方を横にして下方向右端に両開きの玄関がある形です。

 頑張って絵にしてみると、このような間取りとなります。

 ←───────────── 5m ───────────────→   

┌────────────────────┬─────────────┐↑ │                    │      棚      ││

│                    │             │2

│                    └─────────────┤・

│                                  │5

│                                  │m

│                                  ││

│                                  ││

└────────────────────┣━━━━━╋━━━━━┫─┘↓

                           玄関

 玄関を入って正面にある棚はカラーボックスが3個並んでるだけなので、最悪移動が可能ですが、目隠しの役割もあるため妻はこのままにしておきたいようです。

 スロープを玄関のやや左寄りに掛けることで、なんとか左にハンドルを切りながら奥へ入れることが可能だと思っています(あくまでも想像の域)。

 さて、仮に奥までバイクを入れれたとして、逆に出すときはお尻からバックで出すより、頭から出せた方が安心ですよね?

 そうするには、この奥のスペースで方向を180°変更する必要が出てきます。ですが全長2m少々のバイクの向きを切り返しで行うには、スペース的に足りないでしょうから、ここでまたネットの情報を検索しました。

 すると同じような大型バイクの保管場所内で省スペースで安全に方向を変える道具を使ってる人を見つけました。

 この方は工場で重たいものの方向を変えるターンテーブルを使って、センタースタンドをこのターンテーブル上でセットし、グルっと180°方向を変えていました。

 当初は僕もこの方法を使おうと、このターンテーブルを買おうと思っていたのですが、実はディーラーさんから手頃なもので代用できるという情報を得ました。もちろんディーラーさん(の工場内)でも、この方法を使っているということでした。

 この方法はアドベンチャー系のセンタースタンドのあるバイクで有用なのですが、センタースタンドを立てる際に滑りの良い厚手の布を用意します。ぶっちゃけ雑巾のようなものでも良いと思いますが、その厚手の布の上にセンタースタンドを立てます。通常センタースタンドを掛けると、フロントタイヤが設置しリアタイヤが浮いた状態になりますが、ここでリア側にウエイトを掛けてフロントタイヤを少し浮かした、センタースタンドのみでバランスしている状態にしクルッと回すと、センタースタンドを中心に簡単に方向が変わるそうです。

 実際ディーラーの工場内には、方向転換用のウエスが置いてありました(笑)。


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