第50話 魔改造

 まさかこの小屋を建てるときに、中にバイクを保管するなど、1mmたりと考えたことはなかったなぁ。


 実質的な納車は来年春なのに、やはり実車が店舗に来たとなると、急に現実味が湧いて来るわけですよ。それまでは、来年の雪が融けるまでに準備しとけば良いやと思っていた保管場所の整備、流石に床の部分だけはそろそろやっておいた方が良いかなと思い始めました。

 基本、この小屋というのは、そもそも妻の実家があった場所に建てた、趣味の畑などをするときの休憩小屋的な存在、そして将来僕ら夫婦の趣味の小屋になるべく、古くなった妻の実家を壊す代わりに、7年ほど前に建てたものです。

 ド田舎なもんで、住宅地としてはざっくり約200坪(600平米)くらいあるのですが、小屋自体は小ぶりな10坪ほどの大きさです。

 中はちょっとした食事が出来るテーブルや椅子、小さな冷蔵庫に電子レンジ・食器棚、それと春秋の寒い時用に石油FFストーブがあり、床は良く事務所の床などにある、50cm四方の裏地がゴムになっている絨毯マットを敷き詰めてあります。

 あとは片隅に、毎秋に農家さんから直接買った玄米が最大150kg(30kg米袋5個)が置いてあります。これは翌秋に向け少しづつ食べて行くので減っては行きます。


 この小屋の一部、玄関と裏口をつなぐ部分の床を張り替え、バイク置き場にする予定となっています。

 広さでいうと5m×2.5mほど、絨毯マット45枚分のスペースです。そこ全長2.2m、幅1m弱のバイクを置くわけですが、1000ccのバイクとはいえママチャリより一回り大きいくらいですかね。

 小屋の周りは未舗装なので、乾燥していてもタイヤに埃は付きますし、雨が降っていたり雨上がりだと泥がタイヤにつきますから、この埃と泥(水)が床に落ちでも処理がしやすい床材に変更する必要があります。

 まぁ、この床材って色んな種類があるんで、妄想の段階では楽しかったのですが、現実的になってくると価格や材質など、現実的なことを考えて選んでいく必要が出てきます。


 個人的には木材っぽい感じの樹脂製床材を、一枚一枚ずらして張っていくのが雰囲気があって格好いいと思っていたのですが、張る手間や意外とお高い材料なので予算がね(汗)。これは、今敷いてある絨毯マットのような感じで、表面がタイル状になっているものを敷いていく方が予算的に折り合いそうだと考え始めていた時、妻が


『雨とか降られて濡れたバイクを入れるときもあるんでしょ?』

『まぁそうだね』

『だったら、床に水が結構落ちるでしょ?』

『うん』

『もし、今のように敷き詰めていくタイプだと、その分継ぎ目がたくさんできて、そこから水分が下の木材に染みるから、もっと大きな敷物タイプが良いよ』

『そっか、、、その方が万が一のことを考えたら安全か』


 というわけで、外装にも使用できるタイプの床材を長さカットして2枚敷く方法とすることにしました。

 サイズは幅183㎝と91㎝の2種類があって、幅183㎝のモノを5m、91㎝のモノを3m買うことにしました。ま、在庫はいつでもあるようなので、問題はいつ敷くか?

 中々の大物になるので、部屋の温度をストーブで上げれる今のうちに買ってきて、ストーブで室温を上げて常温で巻き癖を取って、両面テープをサポートで使って敷くことにしてます。

 購入と施工は、今度の3連休中にすることにして、あとはバイク用品(ヘルメットやジャケット・ブーツ)などを置いておく、ワードローブ代わりの棚なども、そろそろ構想しておこうと思っています。


 とりあえずは床だけですが、何れバイク側の壁(現在はべニア板がむき出しのまま)も、お洒落な壁紙や壁材で映える写真が撮れるコーナーにしたいと構想中ですが、果たしてそこまで出来るのはいつのことやら(汗)

 

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