第42話 契約

 色々悩みましたが、バイクの契約をしてきました。


 これでおじさんライダーが完成することは、ほぼ確定したと言っても良いかな?しかし納車はまだまだ先の話となります(汗)。

 さて、契約してきたバイクは、BMW S1000XR(2020年式)になります。自動車も含め、初の輸入車という事になります。

 納車が先になると書きましたが、これは車両が輸入車なのと購入者が北海道民であることにより、国産車の納車とはちょっと違う部分が出てきます。

 まず、バイクの契約はしてきたのですが、在庫がありません(汗)。私がこのお店で試乗車を中古車として提案されたことは書きましたが、そもそも購入者向けの車両が、恐らく日本に無いのです。

 なぜ、そんなことになっているのかと言うと、例の新型コロナの影響です。

 自動車やバイク好きの方なら御存じかと思いますが、BMWはドイツの会社です。そしてニュースでも耳にしたことがある人は多いと思いますが、ヨーロッパの中でも新型コロナの影響を大きく受けた国のひとつでもあります。

 私が契約したS1000XRは、今年の4月27日に国内販売が開始された新型車になりますが、ちょうどドイツ内では3月4月と新型コロナの感染者が急増し、BMWの工場も操業を停止しせざるを得なくなり、本来なら購入者向けの生産を行うはずだった期間が全くと言っていいほど動いていませんでした。

 現在、日本に輸入されている同車種は、販売店向けの展示および試乗車であり、どうしても手に入れようとした場合、各販売店の判断になるのでしょうが、このどちらかを販売するしか無い模様です。


 それじゃいつ僕のバイクは作られるの?という事ですが、どうやら10月の生産枠に入ってるそうです。ただし国産車と違い、工場で完成した車両を日本に運ぶ(船舶による輸送)のに、かなり時間が掛かるようなのです。

 車両輸送の船舶と言うのは、毎日何便もあるわけでは無く、ある程度輸送する車両が溜まるとまとめて船に乗せるので、この部分がはっきりしないそうです。

 しかも日本向けの車両は、一度関東圏に陸揚げされ、それから日本各地に陸送されるという工程を経て、ようやく店舗に到着します。

 保証は出来ませんが、過去の経験上早くて12月の店舗到着になりそうとのこと。


 まぁ12月でも年越して1月でも、どのみち北海道は積雪期です。どうせ春(4月ころ)まではバイクなんて乗ることは出来ないので、店舗に3月に来たところで大勢に影響ありません(笑)。

 逆に言えば、どんなに早く店舗に到着しても今年中にバイクは乗ることが出来ないってことなので、実際におじさんライダーが完成するのは、少なくとも来年の春という事になります。


 店舗の人によると、僕のように半年以上も納車を待てる人は少ないそうです。理由は、せっかくバイクの免許取ったのに、来年までバイクに乗れないということを我慢できないそうです(笑)。でも、その気持ちも良く分かります。

 今年は緊急事態宣言等により、日本各地の教習所も一時閉校された期間があったものと思われ、GW前に入校したのに卒業検定が7月になってしまったというような人も大勢いると思います。まぁ僕がそうなんですけどね(汗)。

 僕はそもそもバイク買えるかどうか未確定のまま資格だけは取っておこうという考えでしたので、バイクに乗るということが第一になっていませんでしたし、大型二輪免許取得後1年間は初心者扱いなので、むしろ丸一年乗らない方が大型バイクで違反した場合にお高い初心者講習を回避出来て、ある意味安心できるというか(笑)。

 まぁ、こういうタイプはレアな方だとは思います。お店に聞くと、別の車種ですが試乗車を購入された人も多かったそうです。


 あと、購入する車種にブレが無いかったというのも大きいと思います。バイクを購入するとき、あれこれ色んな車種と比較検討すると思います。1番欲しいのはコレだけど、2番目アレみたいな。

 もし1番欲しい車種は来年納車になるけど、2番目に欲しい車種は即納できるとなると、2番目でも良いから早く乗りたいと思うのが普通かな?

 僕の場合は、そもそも大型バイクに乗りたい動機が、体格に合った大きな車体のバイクに乗りたい!ですから、ここがブレ難いんですよ。同じBMWには、S1000XRの弟分のようなF900XRという車種もあります。

 こちらのバイクも大変評判が良いと聞いています。900ccということで排気量が100ccほど小さいですが、パッと見はかなり似ています。出力も公道では十分すぎる性能なんですが、S1000XRは4気筒、F900XRは2気筒という事で、車体のボリュームがかなり違うんです。

 日本人の平均体格の人ならば、圧倒的にこのF900XRの方が扱いやすいと思うのですが、僕がF900XRに跨ると・・・400ccのバイクくらいに見えちゃうんです(汗)。

  そうなると、そもそも僕が大型バイクに乗りたい動機が満たされないことになり、これでは本末転倒です。

 乗車姿勢が楽で、乗ったときの大きさのバランスが良くて、出来れば安全機能がてんこ盛りのバイクはと探していった結果、このS1000XRになったのでした。

 まぁ価格的にはかなり厳しいものがあったんですけどね(滝汗)。


 一応契約にあたっては、手付金と言うか前受け金のみを入金している状態で、残額は車両が店頭にくるころに支払いすれば良いらしいのですが、この前受け金は僕がライディングウェアやシューズを買おうとしていたヘソクリから支払っておきました(汗)。

 どのみち、車両価格の1/5は自分持ちなので、先出しっぽい感じですかね。逆にいうと、春までにまたヘソくって・・・というか貯金して用品を揃える必要があるということです。用品以外にも保管場所整備もしなければならないので、当面お小遣いの無駄使いは出来ませんね。


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