第40話 保管場所

 契約はまだですが購入の目途も立ち、用品も着々と準備が出来ていますが、大事なものがまだ準備できてないのです。


 免許もある、装備もある、そしてバイクも買ってもらえそうとなれば、もう他に何も要らなそうですが、肝心なのはバイクの保管場所になります。

 僕はマンション住まいで、自動車は住居者専用駐車場を契約していますが、バイクを停める良い場所が無いのです。もちろん駐輪場もあるのですが、女性や子供も自転車を停める場所ですから、万が一バイクが倒れたりして怪我をさせてしまう可能性もあり、駐輪場の利用は考えていません。

 さらにこんなとき、2台分借りている専用駐車場のうち1台分を、9月までに明け渡さなければならなくなりました(汗)。

 もともと駐車場は1戸1台が割り当たるようになっていますが、このご時世自動車を持たない家庭も増えてきています。そうなると専用駐車場に空きができ、ひいては管理組合の収入が減るという事態になるため、使用しない駐車場を住民に限り2台目駐車場として契約出来るのです。ただし、明け渡した家庭が再び自動車の購入をしたり、マンション自体を売って、新しく住む人が駐車場を利用したい場合は、この2台目駐車場の契約が古い人から明け渡すという契約内容。そんで、次回の明け渡し対象がウチだったのです(汗)。

 こうなってくると、バイクの置き場より2台目(軽自動車)の駐車場確保が最優先となるため、ネットや直接近所を歩いて探し回ったりして、なんとか新しい駐車場を確保出来ました。しかもマンションのごみ捨て場の道を挟んでお向かいという好条件(笑)。ほぼ、マンションの駐車場と距離感変わらないし、なんならゴミ捨ての日なら今まで借りていた2台目駐車場より全然近かったり(笑)。

 思ったより早く決着が着いたので、バイクの保管場所に戻りますが、実はこの2台目駐車場、もし賃貸アパートの空き車庫などを契約出来れば、その車庫にバイクを停めれるんじゃないかと言う淡い期待もありました。軽自動車ですから車庫だとバイク停めれるスペースも出来ますからね。ですが契約した駐車場は青空で、スペースも軽自動車か小型自動車がやっと停めれるくらい。ワンボックスの方を停めると、歩道に顔がはみ出します(汗)。


 では、バイク1台のために10,000円ほどが相場の貸車庫を借りるかと言えば、答えはノーです。貸車庫に年間120,000円も払うなら、購入費の返済に回す方が良いので、お金を掛けずに屋根が付いた保管場所を確保するとなると、答えは唯一、小屋しかありません(笑)。

 これ、小屋の脇に置いてある物置代わりの洋上コンテナではなく、ガチの小屋の建物のことです。

 この小屋の中なら雨も雪も凌げますし、不在時にはロールスクリーンで外から内部が見えませんので、盗難の確率も下がると思います。


 小屋の床は、良くオフィスなどで使われている、50㎝角のタイルカーペットを敷き詰めていて、正面玄関をはいったところ畳1畳分を土足のまま入れる玄関としています。そしてさらに、掘っ建て小屋とはいえ、塚基礎ですがちゃんと基礎もあり、小屋の床面までの高さはおよそ40㎝ほどあります。

 正面玄関前は、この段差を解消するため高さ20㎝の踏み台、勝手口の前はウッドデッキがあるので、これが踏み台代わりとなっています。


 まず、小屋にバイクを入れるという事は、この段差を何とかしなくてはなりません。しかも据え置きだと、冬季ご近所さんが重機で除雪してくれるとき、雪と一緒に重機で破壊されかねないので、取り外しが簡単なものが必要。

 世の中便利なもので、ちゃんとバイクや車いす用のアルミ製スロープが何種類も売られています。ま、お値段はそれなりですけどね(汗)。

 小屋にバイクを入れれる算段がついたら、お次は保管場所の床の処理です。小屋の周りは砂利なので、乾燥していても埃や砂がタイヤについて汚すことになりますし、雨に濡れた状態だと、バイクに付いた水滴が床に落ちることになります。そうなると、カーペット地の床はちょっと面倒なことになるので、駐車スペースだけビニール地のタイルに張り替えなければなりません。

 最後に、スタンドを立てたバイクの地震対策、過去の胆振東部地震では、小屋の中のあらゆるものが倒れていました。冷蔵庫、食器棚、カラーボックスに灯油タンクまで。バイクは重量が200kg以上ありますが、あれだけの揺れがあると無事に立ってる保証がありませんので、何かしら転倒防止の措置はしておく必要がありそうです。もし、人が小屋の中にいるときに、倒れたバイクの下敷きになろうものなら、冷蔵庫の比じゃないですからね(汗)。


 保管場所の確保は良いですが、こちらも納車までには色々と準備が必要になりますね。

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