第33話 バイク用品店へ行ってみた

 さて、バイクを買わずともレンタルバイクで大型バイクも借りれますし、各メーカーで試乗も出来ますが、いずれにせよバイクに乗るためにはいくつか装備が必要となります。


 まず、代表的なものはヘルメットですね。場合によってはヘルメットを貸してくれるところもあるとは思いますが、教習所の時にも書いたように、不特定多数の人(正確には人の汗が染みた)が使ったヘルメットは、被り心地が良くありません。ましてやヘルメットのサイズというのは、単に大きさだけじゃなく頭の形状も様々で、頭の大きさ的に被れても、前後や左右にゆとりがあったりすることも良くあります。

 ヘルメットというのはバイクに乗るのに最も重要で、現在原動機付き自転車からすべての2輪を乗る際に必須の装備になります。被らないと道交法違反になるだけではなく、万が一事故や転倒した場合に非常に危険です。


 一応僕もフルフェイスヘルメットを1つ持っているのですが、購入してから相当年数が経過していますし、何と言っても4輪用なので、教習で使うのなら問題無くても、実際に公道で使うつもりはありませんでした。となると、ヘルメットは新調せねばなりません(汗)。

 すでにバイクを購入しているのならば、ヘルメットの色もバイクに合わせたいところではありますが、現状バイクを買えるかどうかすら未定なので、ヘルメットの色はどんなバイクの色にでも合わせられる黒、しかもつや消しの黒と決めていました。

 中型(普通)二輪に乗っていた時代は、日本を、いや世界を代表する日本の2大メーカーのものをそれぞれ持っていたことがあります。

 しかし、2つ目のメーカーのヘルメットは大きさは全然問題無かったのですが、1時間ほど被っているとあたりが痛くなり、もうね、運転に集中できなくなるんですよ(汗)。

 あれから月日は経っているので、そのメーカーの帽体の形状も変わっているかもしれませんが、はやり最初に買ったメーカーのものに決めました。


 本当は妻も一緒に連れて行こうと思っていたのですが、朝からの外出で疲れていたみたいなので1人で行ってきました。

 バイク用品店なんて入るのもやはり30年ぶりくらいですが、あらゆるものが機能的・デザイン的に進化をしていて、まぁ~戸惑いましたねぇ。

 それでも当初の目的であるヘルメットだけはきちんと買わなければと売り場へ。当時は展示用のヘルメットですら勝手に被ると怒られるような時代でしたが、現在は紙製のフェースマスクというか頭から被るマスクを付ければ、どんなヘルメットも被れるようです。お目当てのヘルメットがあれば、まずは色が違ってもヘルメットそのものは同じものですから、LとXLの被る比べ。

 XLだと大きさ的に入るのですが、イマイチ緩いというかフィット感があまりよくなく、Lはたぶん入るのだと思いますが入り口が小さくて途中で断念・・・う~ん困ったと悩むことしばし。

 ここで店員さんが声を掛けてくれました。


『実はこのヘルメットが欲しいのですが、Lが良いのかXLが良いのか分からなくて・・・』

『そうでしたか。それではまず寸法を測らせて頂いて良いですか?』


 そういうと僕を椅子に座らせ、メジャーで頭周りの計測を始めました。


『うんうん、そうですね、お客様のサイズですとXLが合っていると思います』

『そうですか』

『では、まずこのXLのヘルメットを被ってみてください』


 言われる通りまたマスクをつけて被ると、店員さんは身振りを添えて


『まずは手をこう組みまして、そのままヘルメットを後ろから前へ押しつけてください』

『こ、こうですか?』

『はい、そのままにしていてくださいね』


 そういうと、店員さんは僕の被ったヘルメットの開口部から手を入れ、おでのの隙間を手で確認します。


『はい、結構です』


 ヘルメットを脱ぐと、脱いだヘルメットに薄いクッション材を前後のパッドの裏側に詰め始めました。

 どうやら前1枚、後ろ2枚を入れたようです。


『調整してみましたので、もう1度被ってみてください』


 言われるがままにもう1度ヘルメットを被ると、同じようにしておでこの前の隙間を確認し


『はい、これで丁度いいですね。次はそのまま手をヘルメットの上から教えててみてください』

『こうでしょうか?』

『はい結構です。どこか頭に強く当たる部分など、気になる場所はありますか?』

『いえ、全体的に押されている感じです』

『調整が上手く行ったようですね。ヘルメット脱いでもらって結構ですよ』


 ふう、これがヘルメットのフィッシングサービスというものらしいです。人それぞれの頭の形状によって違和感が出る部分の調整をパットで行い、よりヘルメットとのフィット感を上げていくのです。

 なるほどこれは良いシステムですね!当時はこんなサービス無かったような気がします。

 あて、サイズ選びと微調整方法は決まりましたが、残念ながら希望のサイズの色の在庫が無いようで、メーカー注文となりました。ま、持ち帰れないところで、すぐにバイクに乗るわけでもないので何も困らないんですがね(笑)。


 しかし、ヘルメットの価格はかなり高くなっていてビックリしました。今回買ったヘルメットは当時被っていたヘルメットと同じ安全基準、SNELL規格という世界規格を満たしているヘルメットですが、価格は当時のほぼ倍近くになっていました(汗)。当然、機能や安全性も進化しているので、単純な価格比較はできませんが、なかなかお金が掛かります。

 でも、バイクによる死亡事故の75%は、頭部および胸部への衝撃と分析されています。ですからある程度ヘルメットにはお金を掛けても用意する必要があると思っています。(まぁ人それぞれ考えはあると思いますけどね)


 無事ヘルメットを購入することが出来ましたが、他にも最低限必要なものがあります。それはグローブとシューズ(ブーツ)、それとジャケットです。

 本当なら一式買っておきたいのですが、商品がありすぎて何が良いのかさっぱり分からなかったので、ヘルメットを引き取りに行くまで勉強して、次回来店時に購入したいと考えています。


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る