第28話 第2段階 7時間目
さてこの時間の教習が無事終われば、卒業検定を受けることが出来ます。
これまでの11時間の教習の仕上がりを見極める、所謂見極め教習となります。
日曜の朝イチの教習で、この時間大型二輪教習を受けるのは僕ともうひとり、若い男性の2人だけ、若い男性は第1段階の3時間目のようでした。
教官は1人のため、最初前半は第1段階の生徒に付いて指導をし、その後僕の技能を見てくれるという予定でした。
そう、予定は未定です(笑)。
慣熟走行が終わり、発着点から第1〜3回路を回っていて下さいとの指示。第1段階の人への技能指示が終わったら、後半僕の走りを見てくれるということで、僕は1度発着点に戻ります。
日曜日のこの時間は、自動車やトラック、他のバイクも少ないため走りやすいので実は好きな時間帯(笑)。
一応、卒業検定を受けているつもりで、誰も見てませんがきちんと乗車確認から始めます。
程なく第1回路を終え発着点に戻り、頂いている回路図を見ながら、自分の記憶は正しいかを確認し、いざ乗車しようとしたとき、僕のバイクのスピーカーから教官の声が
『おっと、危ない!はい、まずは慌てずエンジンを止めてください!』
との声。
僕は発着点にいて、二輪専用コースとは一番遠い場所にいるため目視はできませんが、エンジン停止を支持されるということは恐らく何かの科目で転倒したものと思われます。
第2回路を走り出しても、僕の車両のスピーカーからは教官の指示が続いていて、恐らくスラロームで転倒してしまったというのがわかります。
第2回路の二輪専用コースに差し掛かると、教官と生徒がバイクを止め、スラロームでの操作方法を教えていました。
僕は第3回路を入っているときも、教官は依然二輪コースで指導してました。
第3回路も走り終え、また第1回路を走り始めたら、珍しいものを目にすることに。
教官は40km/hを出す広めのコースで、教官の教習車の後ろに生徒を乗せ、スラロームの体感を點せてる模様。生徒の人は恥ずかしいのかもしれませんが、僕はちょっと羨ましかったです(笑)。
まぁ教習所ですから、生徒の技量に合わせた指導方法で教えてくれるのは当たり前とは思いますが、良く言えば個人的指導をあまり必要としていないと判断されてるのかもしれませんが、この時間の教習でうまく行けば卒業検定を受けれるという正に最後の教習ですから、もっと細かい指摘をしてもらえると思っていたので(笑)。
最後の1周、第2回路を回り始めるときに、ようやく教官が付いてくれることになり、早速走り始めます。
もうひとりの生徒は、教官の指示でコース内をグルグル回っているみたい。
僕は早速第3回路の初めにある、クランク〜一本橋〜S字を抜け、さてここからは40km/h以上の速度指示だと思ったら、なんと前方の生徒がなぜが路外に転倒してるではありませんか!
慌てて教官がその生徒のもとに走り、倒れたバイクを引き起こしながら、生徒に怪我がないか確認します。
幸い生徒さんに怪我はなさそうですが、前方のバイクを移動させるまで、僕は発進出来ないので停車して待ちます。
僕はこれまで一度もバイクを倒すことなく見極めまで来ていますが、はやり教習中にエンストしたり脱輪、転倒するというのは、他の人からの視線もあるでしょうから余計に緊張してしまうと思っています。きっとその若い彼も、うまく行かない焦りや、他の人の目線を気にして、なかなか体から力が抜けてない悪循環に入っているのが、傍目から見ても良くわかります。
なんなら、僕もバイクを降りて、教習なんだから何度失敗しても大丈夫!って励ましに行ってあげたいくらい。
そんなわけで、再び教官はその生徒のサポートに回ることになり、結局この時間中に教官に付いてもらったのは、一つの回路の1/3だけ・・・。
時間となり発着点に戻り、卒業検定に進めるかの見極め結果を教官から聞きます。
まぁあれだけ放置されてたわけで、それでいて何か危ういと言われたなら凹みますが、評価として全く問題なしとのこと!
このまま卒業検定に行っても、落ちることはないですよ!と、右手の親指を立てバッチリとのゼスチャー!
嬉しいより正直ホッとした方が大きいでしたね(汗)。これが卒業検定ならこちらもガッツポーズで応えたいところですが、それは卒業検定までお預けして、卒業検定についての説明を聞いて終了しました。
さて、残るは卒業検定のみ!卒業検定に合格=大型二輪取得ですから、あとはコースを完璧に覚えて試験に臨みます。
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