第25話 第2段階 4時間目
この日は初めての午前9時からの教習となりました。
サラリーマンなので基本土日をメインに教習予約を入れ、過去に1時間だけ平日19時からの教習を受けたことがありますが、なぜか日曜日は混んでいるのか中々予約を入れれなかったので、ちょっと嬉しい気分で教習所へ。
おまけに天気も良く、日中の気温は夏日を超えるらしいので、まだ涼しさが残る朝1番は気持ちが良さそうです。
二輪センターに行って準備をしていると、生徒らしい人が誰も来ません。
先生は1人だけ来て、今日の担当になりますと挨拶されましたが、教習10分前になって、昨日の3時間目と同じ人が1人だけやってきました。まだ、その人は第1段階のようです。
結局教習開始時間に立っても他の生徒はおろか、中型二輪の人は誰も居ない様で、二輪教習は大型の2人だけになりました。
慣熟走行が終わったところで教官から
『〇〇さん、第3回路は覚えてきました?』
『はい、一応覚えてます』
『それなら、僕が後ろを付いていくので走ってみてください』
との指示、もう1人の方には二輪コース内での練習の指示がされました。
なんか初めて走るコースを教官を引き連れて走るの言うのは、なんとも居心地が悪いものですが、そこで問題が発生!
教習コース内に1つだけある信号機の電源が入っていません(笑)。僕は2年前の胆振東部地震の時のブラックアウトを思い出しました。教官は慌てて
『すいません、ちょっと信号付けて来るんで、1人で回っててください(汗)』
と指示した後、風のような速さで校舎の方に走っていきました(笑)。
基本信号が付くまでは、一時停止をして左右を確認してから進むように走ってました。
すぐに教官が戻ってきて、最後の部分のコース取りを教えてくれたら、僕はまたしても放置プレイとなり、空いているコースを使い第3回路をグルグル回ってました(笑)。
終盤、1本橋を規定時間以上で通過したあと、教官からの無線で
『もう1度、1本橋やってみましょう』
との声が掛かり、すぐにスタートラインへ戻ってみると、反対側に教官が居て
『〇〇さんは、ほぼ問題無いのですがもっと安定する方法があるので見ててください』
と反対側から僕に向かって1本橋を渡り始めました。
教官はゆっくり1本橋を渡りながら、説明してくれます。
『バランスをとるのにハンドルを動かしてると思うのですが、〇〇さんは少し緊張しているのか、肩も少し動いちゃってます』
まぁ客観的に自分の走り方を見れるわけでは無いので意識はしてませんが、教官が仰るんだからそうなんでしょう。
『このようにハンドルを切っても、頭の位置と肩の位置を変わらないように走ると、ハンドルを切ってもバランスが崩れにくくなります』
ほほう!
『肩が動くという事は、身体も多少は動いてしまうので、どうしてもバランスが崩れやすくなり、それを戻すためにまたバランスを崩すという悪循環になります』
これは分かりやすいですね。なんて言っても教官の真正面から1本橋を走る時の姿勢の説明されるんですから。
簡単に言えば、肩の力を抜けということなんでしょうから、さっそく試してみます。
確かにハンドルを左右に細かく動かしても、それは腕だけで動かくことになるので、確かに安定度が違いました。
それに二輪が2台しかいないという空き具合も良かったんだと思います。周りの目が気になりませんからね(笑)。
この1本橋の説明を受けたところで時間となり、発着点に戻り教習は終了。
最後に教官が何か質問は無いかということでしたので、第3コースに特化した質問をいくつか答えていただき、この日の教習は完全に終了。
この時点で、補習が付かなければあと3時間の教習(うちシミュレーター1時間)を終えると、あとは卒業検定に臨むことになります。
実際にバイクに乗る教習はあと2時間だけなので、教習中の思いついたことの疑問は積極的にクリアしていく方向で。
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