第22話 第2段階 1時間目
さて2週間ぶりの教習です。本当は先週の土曜日にも予約入れてたんですが、教習の前日に母が亡くなったため急遽キャンセルしたので少し間が空いてしまいした。
そんなわけで、次の週の土曜日に2時間連続で予約が取れたので行ってきました。実は大型二輪教習始まって以来の良い天気、今まで曇天で風が強く寒い日中や、雨天での夜間教習など、第1段階の5時間で天気の良い日はありませんでした(汗)。
しかし、今回は週間予報でも快晴で気温も平年並みと、バイクでも持っていたらどこかにツーリングにでも行きたくなるような天気でした。
今日から第2段階の開始です。1時間目は急制動を中心とした教習でした。第1段階でも2回ほど急制動をする機会があったし、そのときも特段難しく感じなかったので、若干の今更感は否めなかったのですが、一応第2段階ということで卒検での課題という視点で細かく教わりました。
急制動は40km/h以上から指定距離内で停止するわけですが、停止開始位置前からのブレーキ開始(フライング)や速度不足、指定距離オーバー、タイヤロック、このどれ一つでも満たせないと、1発試験停止となります。
ま、僕は中形二輪のときに首都圏でバイク便で働いていたこともあったりしてて、意図せず急制動を何度も行う場面に見舞われてますから、経験的にまっすぐ止まる分には特段難しいとは思っていませんが、教官によると慣れてない方にとってはこの科目も中々難しい部類に入るそうです。
多分一番やりがちなのがリアタイヤのロックだそうで、これは前後ブレーキが別々に操作する二輪ならではのものかもしれないですね。
さらに、姿勢についてのエッセイでも書いていますが、重心の移動と前後サスペンションの伸び縮みが短時間のうちに発生しますから。
最近のバイクには自動車顔負けの電子制御装置が標準で付いていたりして、今では自動車に当たり前のABS(アンチロックブレーキシステム:要はタイヤをロックさせずに最大制動を行える仕組み)も、二輪の世界にもだいぶ普及しているそうですが、まだまだABSのないバイクもあります。ま、大型二輪教習で一番使用されてるであろうHONDAのNC750LもABSが装着されていません。
スピード不足もフライングも、焦らずスピードメータや停止開始位置さえ確認していれば回避ですことが可能ですが、オーバーランとリアタイヤロックは完全に乗り手の技量が問われます。
先も述べたようにABSが付いてないバイクで、思いっきりフロントブレーキをかけるとフロントタイヤがロックします。2輪しかない内の1輪がロックすると考えると1輪のみでバランスをとなければならず、それがリアタイヤのみとなると、それは一気にバランスを崩します。だからフロントブレーキを強くかけることを躊躇しがちで、これがオーバーランの原因となります。
更に停止距離が決まっているのにバイクが止まらないとなると、今度はリアブレーキを強くかけてしまい、これがリヤタイヤのロックを誘発します。
自動車も同じですが、前後にタイヤが付いている乗り物が制動を行うと、重心はフロント寄りになります。フロントサスペンションは縮み、リアサスペンションは伸びます。この状態でフロントとリアのブレーキを同じくらい聞かせていくと、荷重が抜けたリアタイヤは簡単にロックしてしまうのです。
このバランスは何度も練習すれば、自ずと感覚として身につくものですが、時間に限りがある教習ですと、中々何度も行うことが出来ないもの事実。急制動って距離も必要になる科目ですから、他の教習車が走り回るコースでは、中々繰り返し出来ないものなんですよねぇ(汗)。
僕は残念ながら急制動で1度も失敗したことがないので、教官がどのように教えてるのかが実は知らないんです(笑)。
これは僕の感覚ですが、前後ブレーキのバランスは前9:後1くらいで行っています。もうリアブレーキは、なんならリアブレーキ使ってますランプ(教習車に色々付いているランプ)を付けるためだけ言っても過言ではありません。
しようと思えば本当にフロントブレーキだけでも泊まれる距離だからです。でも前後ブレーキを使うことが必須なので、あえて言うならこんなバランスという、あくまでも僕個人の感覚です。
もちろんリアブレーキを使うことのメリットは沢山あり、制動距離の短くするだけではなく、ふらつかせず安定させる効果もあります。
普通に信号や一時停止で使うブレーキのバランスは、前7:後3とか習いましたが、急制動で止まるには前後の荷重が全く異なるので、ある程度思い切りが必要です。
フレーキバランスの他、フォームも重要だとは思うのですが、如何せん体が勝手に動いて、意識してるわけでないのでうまく説明出来ません(汗)。
この時間は急制動を3回した他、一通りの科目を確認され特に指摘なしということで時間となり、発着点に戻り終了です。
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