第11話 第1段階 2時間目

 さぁ、1時間目に続き休憩を10分はさみ、さっそく2時間目です。


 事前調査だと、ここから一本橋やらS字をするらしいのですが、すでに1時間目からやっちゃってます(笑)。

 そんなわけで、2時間目は1時間目にプラスした教習となりました。流れ的には一本橋とS字に加え、踏切、坂道発進が加わります。

 踏切は、普通の発進となんら変わりありませんが、ポイントは踏切内で変速しないことくらい。坂道発進ですが、ブレーキを掛けたままアクセルを開けなければならないので、発進直前までリアブレーキを掛けてるくらいで、これまた普通の発進とあまり変わりません。


 2周ほど共用コースの踏切と坂道発進をしたところで、こちらは問題無いと判断されたのか、あとはひたすら一本橋とS字の教習でした。


 2時間目からは一本橋の通過時間をストップウォッチで計られます。1時間目のしょっぱなでいきなり脱落したイメージがまだ拭い切れない状態でしたが、それ以降も橋から落ちることも無く、さらに通過時間を聞くことで段々と自信が付いてきました。


 最初はかろうじて10秒少々、その後11、12、13秒台と10秒を切ることなく、しかも橋から落ちること無くこなしているうちに、苦手意識も無くなっていきました。

 教官からも


『良いですねぇ、でも10秒以上掛けすぎても、加点になるわけじゃないので、10秒を確実に経過すれば良いだけですので、頑張りすぎて落ちないようにして下さい』


とのお言葉。確かに落ちて卒検中止は何としても避けたいところ。でも逆に考えたら10秒未満で減点覚悟なら、これ落ちること無いんじゃないかと思えてきました。

 そういえば35年前、二十歳の時に通った中型二輪(普通二輪)の教習所でも、一本橋を難しいと思ったことも無かったのを思い出しました。

 一本橋・S字を重点的にこなし、あとは周回コースを何周かして2時間目も終了です。


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