第2話 きっかけ

 きっかけはいくつかありますが、そのひとつがYoutubeを見ていたとき、【あなたへのおすすめ】に表示されるサムネイル。


 何とも見た目が格好良くて、メカニカル的にも凄く興味をそそられるバイクの動画を見たからなのでした。

 そのバイクの排気量は1000cc以上で、僕の持っている普通自動二輪(昔の中型二輪)では乗ることが出来ない、いわゆる大型二輪免許(400cc以上)が必要なバイクでした。

 一概には言えませんが、排気量の大きなバイクはその車体も大きいものが多く、興味を引かれたバイクも、比較的大柄で身長180cmの僕が乗っても、バランス的にちょうどいい感じで、直感的に


『このバイク乗りたい』


 と思ってしまったのでした。


 もうひとつの理由が、年齢にふさわしいメタボっぷりでしたが、今も継続中ですがダイエット&筋トレを3年間続けた結果、まぁ何とか見れる身体になったというのがあります。

 あくまでも超個人的なイメージなんですが、ライダーはスリムなイメージを勝手に持っていて、そのイメージに何とか外れないようになったというか。

 体格だけではなく五十肩のリハビリを切っ掛けに始めた筋トレが、思ってたより動ける身体にしてくれたというのが大きいかな?

 バイクに乗るというのは、何かと体力を使う場面も多いですから、いまなら出来そうと思ったわけです。


 それからはチョイチョイそのバイクの動画を見たり、ネットでどんなパーツが出ているのかを調べたりして過ごしましたが、買う買わない・買える買えないは別として、もし乗るんだったらまずは免許を取らなければ始まらないことは、十分分かってました。

 若いころがバイク全盛期の時代でバイクに乗ってた人は、今の年齢だと僕くらいだと思いますが、僕は妻の反対で乗れませんでしたが、結婚して家族が出来たり、仕事が忙しくなったり、体力的な問題などでバイクを降りた人がたくさんいるみたいで、子供も手が離れ、収入的にも余裕が出てきた40代・50代の人が、大型二輪免許を取って再びライダーになるというのが増えてるみたいで、こんな人たちのころをリターンライダーと呼ぶそうです。

 ですがこのリターンライダー、何かと問題もあるようで、大型二輪免許を取って大型バイクを買ったものの、昔と違い体力も反射神経も劣化してますから、事故を起こす人も多いのだとか・・・確かにそれはあるだろうと思いました。

 でも、そんなことを悩んでいるうちに、年齢はどんどん進みますし、さらにバイクに乗れる期間を短くしてしまうので、バイクに乗る・乗らないは別として、今の自分が教習所で大型二輪免許が取れるのかというところに焦点を置いて、チャレンジしてみようかと思った次第です。


 それで、そのことを打ち明けたときの言葉が1話めにある言葉です。


 北海道を走ることに憧れているライダーは未だたくさんいるようで、車でドライブしてても、荷物にホクレンフラッグを靡かせながら走っている県外ナンバーのバイクをよく見かけます。

 恐らくそんな県外ライダーからすると、北海道に住んでいるライダーが羨ましいと思う人も居ると思いますが、忘れてはならないのが


『北海道は雪が積もる』(※)


 ってことです。


 雪が解ければバイクで走れるのかというと、やはり風を切って乗る乗り物です、気温は重要になります。

 5月でも初旬は朝晩冷え込んで、バイクを乗るのには適さない気温かと思うので、本格的にバイクを楽しめる気温を考えると、最大で5月~10月の5か月間ということになります。ま、これは北海道全域ではなく私が住んでる地域なので、場所によってはもっと長かったり短かったりするでしょう。


 宝くじの1等〇〇億円が当たったらどうする?みたいな話は良くあると思うのですが、これって1枚でも良いから宝くじを買ったうえで妄想するのと、行動せずに(宝くじを買わずに)妄想するのでは、妄想の価値が違うと思うんで(個人的に)、何はさておき免許取得の費用を用意(お小遣いを貯める)して、春を待つことにしましょう。

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