第2話






自分の不甲斐なさに逃げてミミちゃんに向き合う事も出来なかった



俺の元に残ってたのは涙でクシャクシャになってた置き手紙だけ




ミミちゃんが人知れず泣いていた事も…

出ていこうとした事も知らずに…






ーin your smile 2ー














本当は、あの日


あの出来事がなかったら………………












俺があの場所にミミちゃんを待たせた理由



驚かせたかったんだ




初めて出会った場所で《これからもずっと一緒にいてほしい》って気持ちと指輪で
















何もかもが、ぐしゃぐしゃで帰り道は何も話す気になれなかった。


家に帰ってすぐに、ミミちゃんが何か言い掛けたけど、今はまだ何も聞きたくなくて言葉を遮った








「………マコ『シャワーでも浴びて体温めて…ごめん………俺、疲れたから先に休むね………』……………」












本人の口から本当の事を言われるのが怖かった


ミミちゃんが大切な存在だから…













逃げるように部屋に閉じ籠もった










1人で居ても頭に浮かぶのは最後に見たミミちゃんの悲しい顔…


見たいのは悲しい顔じゃない

本当の笑顔

















『あれ…?俺…あのまま寝てた…んだ………』





気持ちの整理が出来ないまま眠りについて

目を覚ました時には もう空が明るくなってた















自分の部屋を出てミミちゃんの部屋の前



『………さすがに…寝てるよね…』








静にドアを開けてミミちゃんの姿を探した












『………な…んで……………』



そこにはミミちゃんもミミちゃんの荷物もなかった

あったのはミミちゃんからの置き手紙だけ















手紙を読んで死ぬ程 後悔した












ミミちゃんが全て打ち明けるには、凄い勇気がいたハズなのに俺はその場から逃げた




向き合う事も しなかった…













『……ミミちゃん………ごめん…』






後悔しても もう遅いって思い知らされた








そして


初めて大切な人を失う怖さを初めて知った





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