第4話
人の運命にはレールがあって遅いか速いかの違いはあっても着実にゴールへ向かうんだ!!と誰が言ってた
所詮 私も遅かれ早かれ こうなる運命だったんだ
ー後悔 4ー
マコの優しさに甘えるのは今日で最後
そしてマコと過ごすのも最後
自分そう言い聞かせてマコの隣に居れる時間を大切に過ごしてた
『ミミちゃん…ちょっとここで待ってて!!直ぐ戻るからっ!!』
「…?……うん!!」
マコに言われて待っていた場所は、私とマコが初めて出会った場所
そして私が毎日、男達に声をかけて佇んでいた場所
自分で今日が最後と決めた、その想いに嘘はない。
その覚悟が後押しされる様な気持ちになる。
自分の汚い部分が見えてしまうこの場所には来たくなかった…
そんな事を考えてたら誰かに肩を叩かれた
「…マコ?」
振り向いたら そこに居たのは ずいぶん前に私を買った人
名前すら知らない…知る必要のない人
[やっぱり君かぁ!!あれから ずっと探してたけど見当たらなくて………今日5万で どう??]
止めて
もう そんな話したくない。聞きたくない。
「…………ごめんなさい…もう……止めたんです………」
男は腕を掴んで放してくれない
もうすぐマコが戻ってくるの
最後くらい幸せなまま終わらせたいの
[ウソでしょ!?あんなに体の相性良かったのに………残念だなぁ…今日最後にして もう1回しない?]
『ミミちゃん…?』
マコが戻ってきた
『誰?その人……最後に1回って どういう…事……?』
一番 聞かれたくなかった人に一番聞かれたくないことを聞かせてしまった
[けっ!!男連れかよっ!!]
男はマコが戻ってきたら、捨て台詞を吐いてその場から姿を消した
「………………………」
取り残された私はマコに言い訳すら言えなかった
何も言えない私を見て
『………帰ろう……?』
マコは、それだけ言って歩き出した
怖くてマコの顔が見れない
家を出る時とは変わってしまった重たい空気に押し潰されそう
いっそ押し潰されてしまいたい
マコの視線に写る事が二度とないなら
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