第14話
忌々しく見えているであろう私を悪魔たちが苦しみから逃れさせてくれることなどあるのだろうか。あの悪魔たちが!!
そう考えた途端、猛烈に制服を脱ぎたくなった。まわりに期待しすぎている自分に気が付いたのだ。また不安感が襲いかかって来る。動悸が止まらなくなる中、連絡をして学校に行くのをやめてしまおうかと考えたが、階下で私を学校まで送ってくれようとしている母が待っていることを思い出した。
私が行きたくないと言えば、母は怒ることは無くても、がっかりした顔を見せるに違いない。母の悲しむ顔を見れば自分も落ち込み、また部屋から出られない日々に戻ってしまう。
行くしかないのだ。行く時間は夕方の四時だし、教室に残っている生徒は少ないだろう。きっと先生だって見ていてくれるだろうから、ひどい仕打ちを受けることは無い・・・と信じて道なき道を嫌々でも進むしかなかった。
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